不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。
【前編あらすじ】
会社経営者の宇佐美俊英さん(仮名)の妻・京美さん(仮名)は真面目で倹約家だった。しかし、ある日を境に深夜の通販番組にのめりこんでしまった。
家計の為に身を粉にしてきた京美さんが辿った末路とは……。
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「ある日帰宅したら、乗ってスイッチを押すと振動が起きる美容器具みたいなものがリビングに設置されていました。パートと家事と介護だけで運動不足がひどいけど、これだと筋肉が刺激されていいの。お通じも良くなった気がする、と言っていました。あなたも使えると思って、と」
あんなに節約家で買い物に慎重だった京美さんが、なぜこんな高そうな物を平気で買ったのか、俊英さんは理解に苦しんだ。しかしその疑問は宙に浮いたまま、深夜通販番組を通じた妻の買い物はさらにエスカレートしていく。
©Gettyimages
「酵素のパワーでどんな汚れも落ちる洗剤とか、電子レンジ用の調理器具とか、ストレッチマシンとか、どんどん物が増えていきました。僕が気づく前にもいくつも買っていたようで、商品名からネットで調べてみると、調べがついただけでも総額20万以上は使ったんじゃないでしょうか」
妻の買い物に共通していたのは、京美さん一人のための装飾品や衣類などがなかったことだったと俊英さんは言う。
「みんなのためになるから、というエクスキューズが必要だったんでしょうね。でも、これは明らかにストレスから来てるなと思いました」
このまま傍観しているわけにもいかないと思った俊英さんは、ある日京美さんに「夜中になると買い物がしたくなっちゃうのか?」と訊ねてみた。
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