「まだスマホのない時代。PHSは持っていましたが、手紙のやりとりなんかもよくしていました。それが見つかってしまったんです。彼氏がいることを知ったときの母の表情、態度はいまでも脳裏に焼き付いています。形容するなら、鬼。本物の鬼のようでした」。
そのことをきっかけに母はまるでストーカーのようになったという。
「PHSも取り上げられ、部屋のドアは開け放たれたまま、閉めることを許されませんでした。学校や外出の後をつけてきたことも1度や2度ではありません。結局、先輩とは別れざるを得なくなりました。でも私は懲りませんでした。その後も何度も何度も隠れては彼氏を作り、何度も何度も別れさせられました。なぜ、こんなに反抗したかったのか今問われてもわかりません。でも母が反対すればするほど、私の彼氏への依存度は高くなりました」。
亜美さんとは対照的に教えを守り続けていた姉にも不信感があったと話す。
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