「母は私が彼氏を作ることはしても、さすがに婚前交渉まではしないと考えていたんだと思います。だからこそ、妊娠が発覚したときはほとんど発狂していました。罵詈雑言を並べ立てたあと、母は私と縁を切るといいました。私もそのつもりでした。その子は結局流産してしまったので、会うことはできませんでしたが、私を助けてくれたんだと思います」。
亜美さんは大学を辞め、住み込みのバイトを探し、自立した。
「なかなか社会に適応できなかったり、差別されたり、いろいろありましたがなんとか、ここまできました。母からは1年に数度、連絡がきます。電話だったり、手紙だったり。話すことはあっても会うことはありません。会う決心がつかないというのが適切かな。私は今、とても幸せに暮らしています。今の夫、そして義両親には、ここで話したことをすべて伝えています。その上で結婚を認めてくれました。最近の2世の報道を見ていると私はとてもラッキーなんだと感じます。母と決別し、自立できたことも、こんなに理解のある人たちに恵まれて結婚できたことも」。
なぜ、今回話すことを決めてくれたのだろう。
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