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「老後の楽しみなんて、私には皆無…」68歳祖母が老骨にムチ打って孫の世話。待機児童問題で皺寄せを喰らう世代の「深刻な誤算」

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孫を無理なく預けられる学童は、初子さんたちの居住地域に一施設しかない。

何でも、その学童の待機児童数が前年度に比べて大幅に増加したのだそう。

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©Getty Images

「中には2年生でも落選した子がいるとかで、周りのお母さん方の間では不満と不安が強まっていると娘は言っています。

娘は『お母さん、ついでだから上の子も預かってよ』と私に要求してきました。ついでというのは、もう一人の孫のことです」

この春、娘の下の子が保育園に入園するというので、事前に娘から「お迎えを担当してほしい」と頼まれ、初子さんは「そのくらいなら」と応じていたそうだ。

「そのくらいならしてあげられると思って引き受けていましたが、そこへ、学童に落ちた上の子も便乗させようという話です……抵抗はしましたよ。『3年生なら一人で留守番もできるんじゃないの?』と。

ですが、娘は留守番について何の練習もシミュレーションもしていないし、どうしても心配だから、と。私は個人事業で小さな書道教室をやっていますが、自宅で仕事していることを理由に押し切られました」

車でたった5分の近所に暮らす小3の孫とは、もちろん生まれた頃から頻繁に交流があるのだが、現在わんぱく盛りの男の子で、子守りと言っても楽ではない。

「しかも、下の子の保育時間の方が長いというやっかいな現象が起きました。私は上の子の面倒を見つつ、夕方5時半に下の子を保育園に迎えに行きます。

娘は早ければ6時、遅いと7時過ぎに子どもを迎えに来ますが、それまではうちで2人を見るわけです」

☆実の娘に押し切られ、孫二人の世話を任された初子さん。後編では、その実態と初子さんの本音に迫って詳報していく!☆

取材 / 文 中小林亜紀

▶︎後編に続く


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