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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「老後の楽しみなんて、私には皆無…」68歳祖母が老骨にムチ打って孫の世話。待機児童問題で皺寄せを喰らう世代の「深刻な誤算」

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小学生を対象とした放課後児童クラブ、いわゆる「学童」に関するさまざまな問題が顕在化して久しい。

今回取り上げるのは、迅速な対応が求められる待機児童問題

学童を利用するには利用希望を出して承諾される必要があり、定員を上回る希望者があれば、当然承諾されずに子どもを預かってもらえない親が増える。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、学童の待機児童問題に潜むさらなる不安材料についてこう指摘する。

「共働き世帯の強い味方となり得るのが祖父母の存在です。

学童利用可否の審査では、同居および近隣に暮らす祖父母がいる場合に選考で不利になるケースが多いようです。

とはいえ、今の世の中まだまだ仕事をリタイアしていない祖父母世代も少なくありません。孫が待機児童となれば祖父母が終業後に預かり、親が迎えに来るまで世話をするなど、過酷な生活を強いられる人が自ずと増えてしまうことは大いに考えられます。

また、祖父母が近くにいなければいないで、学童の入所選考に漏れた時点で仕事を続けられなくなる親が出てくる事態も懸念されます。自治体によっては低学年の子が選考に漏れる例も既に報告されています。

国には待機児童に対する早急な対策を講じ、実践ほしいですね」

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今回お話を聞いたのは、自宅で長く書道教室を経営してきた宇佐美初子さん(仮名・68歳)。

初子さんは実娘の息子が年明け早々学童の入所選考に落選し、この春から学童代わりに孫の世話を任されている。毎日が忙しく、すでに疲労困憊だという。

「娘夫婦は共働きの会社員で、孫は小学3年生です。うちの地域にある学童では、これまでは3年生までの子どもは優先的に入所できていたとのことですが、今年度からどうも様子が変わったらしいんです」



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