「『こういう状況でそんな風にされてしまうと、まるで私たちがいじめてるみたいだからやめてくださいよ』と言うんです。ちょっと考えさせていただいていいですか、と言ったんですが、『そこまで深く考えるようなことですか? 子供を楽しませようっていう会なんですよ』と」
いずみさんは恐ろしくなり、最終的には「そこまで勧めていただけるなら入会します」と答えてしまった。遠くから子どもたちの笑い声が聞こえたが、いずみさんは「地獄だ」と感じた。
「帰ろうとすると、2人の若いお母さんが寄ってきて、『オバちゃんたち、めちゃめちゃ怖いでしょ? 入会一択ですよね』って話しかけてきたんです。こうやって陰口言って表ではいい顔してる人もやっぱりいるんだろうなと思ったら、ますますお先真っ暗になりました」
後でリサーチすると、陰では「子供会なんて、もうやめたい」「大変すぎるから行事を減らすべきだ」と多くの人が文句を言っている実態もわかってきたという。
おかしいと思っているのに、なぜか自分の意見を言えない空気を自ら作ってしまう同調圧力の不気味さに、いずみさんはほとほと呆れている。
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