【ポルシェ911＜水冷＞特集】中古車相場を逆手に取ればGT3も狙えます！

多くのサラリーマンにとって空冷911最後の砦は、3.2Lフラットシックを搭載した通称ビッグバンパーと呼ぶタイプ930でした。とくにポルシェシンクロを卒業した最後の3年である完成形の1987～1989年式がちょっと前まで美味しく乗れたんです。
 

しかし、コンディションのいい個体はいまや1000万円を軽～く超えて、安心価格は1200万円前後という相場に。昔憧れた911らしい風貌は何物にも代えがたい魅力ですが、この相場感を水冷911に置き換えると、なんとレーシングなGT3が視野に入ります。

「ひとりの911好きという立場でみると、初めて水冷モデルが登場した時、正直言えば空冷時代とのデザインギャップがありすぎてピンときませんでした。お客様の反応もイマイチだったのです。しかし、1999年にGT3が登場しビジネス的にも救われたんです」とポルシェ専門店であるオートスポーツ代表の丸橋さん。

初代水冷911であるタイプ966は、もっともお安く911を入手できる最適解であることは確かです。しかし、初期モデル特有のトラブルも対策済みとはいえ、やはり中古車は玉石混交。なかなかシロウト目にはハードコアな選択となりがちです。