「大卒25歳、手取りは15万円…」いまどき普通のカツカツOLが、車検の足しに始めた「新しい仕事」

「失われた30年」という言葉を耳にしたことはあるだろうか。

バブル経済が崩壊した1990年代初頭から現在まで、日本は経済的な成長がなく、平均年収は30年間あがっていない。

昨今の世界情勢が原因で燃料や食材の値上げラッシュが起き、生活が苦しいと訴える人も増加傾向にある。

さらに日本にはびこる経済問題として、男女の所得格差がある。

国税庁が調査した令和３年の『民間給与実態統計調査』では、20〜24歳までの女性の平均給与は249万円、25〜29歳までの平均給与は328万円だが、男性の場合、20〜24歳で287万円、25〜29歳で404万円となっている。

国税庁「民間給与実態統計調査」

一方で地方による所得格差も存在し、都会と比べて田舎の方では平均給与が低い傾向にある。

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「ガチで毎月の生活カツカツです……。社会人になったらお金の余裕はあると思っていたんですが、現実はまったく違いました」

ため息をつきながら話すのは、沖縄県に住む新垣美里さん（仮名・25歳）だ。

彼女は沖縄の大学を卒業後、県内企業へ就職。現在は総務の仕事を担当し、経理や人事業務をおこなっている。

大学卒業後に企業へ就職できたのはよかったが、彼女を待ち受けていたのは低い給料で生活をしなければいけない「絶望」だった。