「スニーカー結び」とも称されるオーバーラップとアンダーラップとは?
通勤時、サラリーマンの靴紐があまりにもふぞろいだったこともあり、革靴におけるシューレースの結び方を復習しましたが、ことスニーカーに関しても同じようなトラブルは日々、インスタグラムやツイッターなどのSNS上で起きています。そこで今回は靴紐の通し方、スニーカー編。
(シューレースの通し方こそ異なりますが)革靴と同じくスニーカーに関しても、“2種類”の結び方さえ覚えておけば問題ありません。それはオーバーラップとアンダーラップの2パターンです。
それではまず、はじめに紹介するのが最もオーソドックスで緩みにくく、カジュアルシーンでは定番の結び方“オーバーラップ”。
続いて、その名のとおり下から上へ通し続け、全体のリズムが一定でキレイに見える“アンダーラップ”は、シューレースを緩ませやすく脱ぎ履きが多い際に重宝します。
もちろん見た目の好みも判断材料となりますが、オーバーラップとアンダーラップそれぞれ利点があり、フィット感を重視するならオーバー、リラックスな履き心地を求めるならアンダーといった具合に使い分けるのが◎
紐のベクトルがストレートになるシングル、パラレルとは異なり、仕上がりのラインが ともに“末広がり”を意味する“八の字”を描くので、なんとなく縁起がよいのも嬉しい限り。
ちなみにオーバーラップに関しては最後のアイレットで“下から上になる”となり、フィニッシュだけ逆。まぁ、これが気になるのは良くも悪くも“神経質”レベルに達してる方だけだと思いますが、それまでの規則性が崩れ整合性が取れなくなるので、A型よろしくデリケートな人は気になっちゃいますよね。
余談ですが、スニーカーでもアディダスだけに限っては――スリーストライプス(3本の平行線)に倣い――シングルやパラレルにするという方もいらっしゃいます。けれども、パフォーマンスロゴ(斜めのアレ)モデルに関してはオーバーラップかアンダーラップという、ドイツ並みに生真面目な強者も実在する始末。
もう、ここまでくると“こだわり”というか“こじらせ”な気もしますが、神は細部に宿るということわざもありますし……まぁ、気を配らないよりマシでしょう。
という訳で、新作スニーカー購入をSNS上へアップする前にまずは紐のチェックから。革靴とスニーカー合わせて、たった4パターンの基本さえ押さえれば、恥ずかしい思いをせずにすみますよ。
TEXT:FORZA STYLE