ところが、いとこは真理奈さんの説明を「遠慮」と解釈したのだという。
「自分の持っているものに自信があるのか、どうやら『高価なブランド服をあげるのに嫌がられるわけがない』『ブランドものの服をもらったら誰でも嬉しいに決まってる』と思っているようです」
ブランド服といっても、好みもあればサイズもある。
ファッションは自分の意思を表現する手段の一つだと考えている真理奈さんにとって、価値観を押しつけられることは苦痛でしかない。
しかし、高級であることやブランド品であることにこだわりがあるいとこは、真理奈さんの「物をたくさん持ちたくない」「数ではなく、吟味して買いたい」という価値観を理解してくれない。
「突然、大きなサイズのダンボール一箱分のお下がりが送られてきました。
確かにお値段が張ることで知られるブランドの子供服ばかりで、しかもお出かけ着がほとんどだったんです。うちの子どもは楽な服装が好きなので、一目見て着ないと言いました。
いいと思わないものを着たり、子どもに着させたりすることは不快です。たとえ高額なものであっても」
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