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「リスクはゼロ」と妻を説得。退職金の半分を突っ込んだのに...投資ビギナーの夫婦が大揉めした「手堅い投資」の顛末【FP解説】

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投資にリスクゼロはない。きわめてリスクが抑制されているインデックスファンドも同様だ。

その一方で、国や金融業界やメディアは2000年代になってから「貯蓄から投資へ」を推奨するようになった。

2024年から新制度がはじまるNISAは、制度の持つ売却益・配当益の非課税要素も手伝い、まるで「完璧な役者」のようだが、インデックスファンドやNISAに潜在的な猜疑心を持つ人も少なくないのが実情だろう。

©️Getty Images


インデックスファンドなら大丈夫、NISAなら大丈夫と退職金の半分、900万円をアメリカのS&P500インデックスに費やした60歳のAさんが今回の登場人物だ。

昨年無事に定年を迎えたが、Aさんはどちらかというと石橋を叩いて渡る会社員人生だったという。

投資にはまるで興味のない妻は、「お金は必死に働いて貯めるもの。金融機関の超低利率もそういうもので、NISAも含めギャンブルだ」という考え方で、退職金の運用にあたっては大揉めしたという。「絶対に損は生まれないから、安心しろ!」

そう押し切って900万円の運用を始めたAさん。しかし、Aさんは投資に関してはズブの素人だ。ある日テレビを見ると、アメリカのバイデン大統領が日本開催のサミットに来られないかも、という報道がなされている。嫌な予感がしてネットを調べると、アメリカ相場の暴落の可能性があるようだった。

妻にノーリスクと説明したはずのインデックスファンドだったが、開始直後に危機を感じたAさんはパニックを起こし、夫婦仲にも深刻な影響を及ぼすことになったという。次回に続く。

取材/文 FP 工藤崇

▶︎後編に続く


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