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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「産む場所がない!」出産難民になってしまった田舎に住む高齢妊婦のリアルすぎる悩み。

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。
▶︎前編はこちら

前編あらすじ】
人口5万人に満たない田舎に住む東郷美里さん(35)。妊娠6ヶ月を迎えた美里さんは病院探しに苦労している。初産かつ高齢出産の美里さんには助産院で産むという選択はできない。そんな中、美里さんは隣市の産婦人科病院での出産を決め、毎回通って妊婦健診を受けることにした。

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「妊娠初期からつわりがあり運転が不安だったので、電車で通うことも考えました。でも、私の家は最寄り駅まで車で15分かかりますし、隣の市の駅から病院に行くにもバスや車で20分以上もかかります。仕方がないので、結局車で妊婦健診に通うことになりました」

病院までは車で片道1時間と少しかかるが、あれこれ乗り継ぎながらの移動よりはマシだとみゆさんは考えている。しかし身重の体での運転は、常に不安や緊張感を伴うもの。その大変さは想像に難くない。

「もともと運転は嫌いではないし、今は体調が安定しているので、思ったほど苦痛ではないんです。まあ、慣れてきたというのもありますが。ただ、ここからまた健診の頻度が上がるので、ちょっと大変になりそうです」

妊婦健診は通常、妊娠23週までは4週間に1度だが、妊娠24週から2週間に1度となる。2週間に1度の遠距離通院は、妊婦でなくとも負担が大きい。これまでの苦労を聞いた。

「今まででしんどかったのは妊娠5か月まで続いたつわり期間ですね。運転が無理で実母に頼んだのですが、地元以外走ったことがない母なので、申し訳ないやら怖いやら(笑)」

明るく話す美里さんだが、当時は大変だったと振り返る。

「車に酔ってるわけじゃないんですが、つわりで吐き気が止まらなかったので、度々停めてもらったりして、通うだけでもつらかったです。母もおろおろしちゃって、かわいそうでした。母は60代なんですが、フルで働いています。だから仕事も休ませたりで、随分迷惑をかけました」

病院に到着しても、すぐに診察してもらえるわけではない。



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