ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE ネット・SNS危機管理マニュアル

「ご遠慮ください」は「禁止」それとも「禁止ではない」?“当然・常識”の難しさを考える

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

ネットは世の中を可視化する道具。代議士の人柄から企業の隠蔽、あの人の意外な一面まで、頼みもしないのに暴露してくれる便利な道具です。今回の件も、ネットがフル稼働して、少数派が密かに抱えていた「誤解」「間違い」「思い込み」を見える化しただけでしょう。

そもそも誰だって「他人がドン引きするレベルの誤解ネタ」を1つくらいは抱えているはずです(私はそう信じて強く生きています)。でもネット「以前」って、そういった誤解が露呈しても、それが世の中に知れ渡ることもなく、可視化されずにそのまま終わってたんですよ。みんなシレっとやり過ごしてた。

でも今やネットがそれを見逃がさない。今回もバッチリと発見し、世に知らしめてしまった。なんて無慈悲なインターネット。

言葉はどんどん変化していく

本件、最初に投稿された方は「これからは気を付けます…」と恐縮されていましたが、これがネットで拡散されたからこそ、同じように誤解していた人にも届いて「知の共有」がなされたワケだし、もっと大雑把に言えば、こんな誤解・誤用を経て、言葉は変わっていくんだろうなって思いました。

何しろ新型コロナ禍のアイドル「アマビエ」だって、本当の名前はアマビ「コ」ですからね。どこかの悪筆家と慌て者の連係プレーで、いつの間にかアマビ「エ」になったんだそうな。もうアマビ「コ」には戻れないよ。それでいいよ。

国語表現だって変化の連続です。恐らく50代以上の世代なら、

「全然~」に続く言葉は「○○しない」などの否定形のみ

と教わっていたと思います。それが昭和の終りに流行った言葉遊びをきっかけに「全然○○する」が定着、今では誤用と指摘する人も居なくなりました。

当時の偉いセンセイ方は「言葉の乱れが…」と苦々しくコメントしていましたが、実はもっと時代を遡ると、戦前にも今と同じように「全然○○する」を使っていた時代があったそうで、言葉もファッション同様、変化と回帰を繰り返すんでしょう。言葉は生き物、使い手とともに変化していくのです。



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5