駅で彼を待つこと10分。現れたのはガタイのいい20代後半と思われる男だった。イメージよりはイケメンではなく、親しみやすそうな笑顔の持ち主で恵の警戒心は一気に薄らいだ。
「何か食べようということになり、駅の近くの個室居酒屋に入りました。彼が慣れていて上手にエスコートしてくれたから、すごくスムーズでした。食事を楽しむ間も少し見つめられたり、ボディタッチをされたり……。お酒も飲んでいましたし、私の興奮はもうマックスを超えていました」
その後のホテルまでの流れも驚くほどにスムーズだったという。
「もちろん、食事もホテルもお金は私がお支払いしましたよ。それに対してありがとうときちんと目を見て言ってくれて……。すごく嬉しかったです」
ホテルに入るや否や、恵と彼は激しく求め合ったという。
「動画をとっていいか尋ねられました。そのときにはもうかなり気持ちよくなっていて、断ることなんてできませんでした」
恵は15年ぶりのセックスに酔いしれた。まるで若いときのように何度も何度も求め合う時間は、恵にこの上ない幸福感を与えたという。
「すごく優しくて。すごく上手でした。体の相性が合うってこういうことなんだと、初めて思いました。正直、その日別れるのがすごく辛かったです。もちろん、付き合えるわけじゃないことはわかっていますよ、でも今すぐにもでもも1回求め合いたい、そんな気持ちでした」
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