ロバートと一緒にものを作る側に回りたいと考え、メ~テレに入社!
『秋山歌謡祭』(YouTube)
「怖いよ!近づくな!」
ロバート秋山竜次は、打ち合わせでディレクターの説明を受けながらそう言った。
そのディレクターは、メ~テレの60周年記念特番として、『秋山歌謡祭』というタイトルの番組企画を通したのだという。
数々の名曲を世に出している秋山竜次をアーティストとして、比類なき歌声を珠玉のセットリストで堪能できる音楽番組を作ろうというのだ。
「マジかよっ!」と秋山も驚くそのぶっ飛んだ企画を通したディレクターこそ、通称「メモ少年」こと篠田直哉。ロバートの「ストーカー」とも呼ばれる熱狂的ファンである。
小学校の頃からのロバートファンで今までに通ったライブは約300回以上、感想アンケートも枠外までぎっしり書かれており、卒業論文もロバートがテーマという筋金入りのファン。その偏愛エピソードで『激レアさん』(テレビ朝日)にも「ロバートへの愛がヤバすぎて小5から追いかけ続けていたらテレビ局に入社しちゃった人」として出演したことも。
その番組では、ハマったきっかけは『ロバートライブ2006』のDVDで、その中に収録されていた「トゥトゥトゥサークル」に衝撃を受けた彼は小学校で実際に「トゥトゥトゥサークル」を結成したなど強烈なエピソードを次々と明かしていた。ライブでは笑うことよりノートにメモしまくる中学生を見つけ秋山が「メモ少年」と命名した。彼が残したノートは22冊にのぼる。
「おいメモ少年、俺らのネタを全部把握してるだろ? ロバートのマネージャーになってくれよ」と秋山がその場のノリで言ったサービストークを真に受け、マネージャーになることを決意した彼は、大学の学園祭では実行委員としてロバートを招聘。例年、4~5組の芸人が出るものだが、ロバート1組で1時間を任せることに。彼の尽力もあり、前年600人だった観客に対し3000人の客を集める大盛況っぷり。その成功体験でマネージャーではなく一緒にものを作る側に回りたいと考えた彼は、メ~テレに入社。自分が作る番組に呼べるようにもなった。
そしてついに彼が夢見た理想的番組が実現する。
それが『秋山歌謡祭』だったのだ。
300曲以上あるこれまでの名曲から、番組のために書き下ろした新曲を組み合わせ「メモ少年」が練り上げたセットリストの1曲目は、まさかの「SAY KOU SHOW」。つまりは「性交渉」の歌。そしてなんととある芸能人夫婦とコラボするというのだ。