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中東では今でも人気なのに!日産サファリはなぜ国内市場から消滅したのか?

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■ランクルが国内向けの装備充実を図る一方で、サファリは本格オフローダーとしての性能を追求

サファリとランクルは、歴史や成り立ち、そして機能性については共通するところも多いのですが、国内市場向けに日本人が好むデザインや装備の充実化、それに伴う販売面での強化などをしっかり行っていったランクルに対し、サファリは丈夫で壊れにくい、また悪路でも乗り心地が良いというオフローダーの本質的な性能を追求しつづけます。

この違いが、時代が進むにつれ明確になった結果、サファリは日本での販売が落ち込み、国内市場から撤退せざるを得なくなったのでしょう。サファリはデザインも日本人好みの洗練された都会的な味付け、というよりは、機能性を重視したストイックな雰囲気を漂わせたものですので、日本市場ではややマニア向けのクルマという印象が強くなってしまっていました。

日本市場最終型となる3代目サファリ。高いオフロード性能と充実した装備でSUVとしての魅力は高かったが、あまり日本市場向けとはいえなかった

しかしパトロールは現在、中東の富裕層に大変人気があり、北米でも「アルマーダ」や「インフィニティQX80」として活躍しています(アルマーダもQX80もパトロールの兄弟車)。本当にオフロード性能が必要な地域に向けて力を入れることでランクルと差別化し、現地では成功を収めているのです。

 

■限定でもよいので復活させてほしい!!

ただ、昨今の異常なランクル人気とSUV人気を考えると、限定販売でもよいので、サファリを国内復活させてもよいのでは、と考えられます。先日、ドバイで2023年モデルの「パトロールNISMO」が発表されましたが、SNSなどでは、「パトロールかっこいいよな……」「日本導入されないかな」という声が多くみられました。また、パトロールの1クラス下に位置する「テラノ」の後継車(海外ではテラとして販売)も、海外では人気となっています。

2019年の「SUPER GTシリーズ」のファースト・レスキュー・オペレーション(FRO)車両として登場した「パトロールNISMO」

この手のクロカンSUVは、日本の道路でその本領を発揮できることはあまりないと思われますが、乗ってみるとその性能が本物であることを実感できるはず。国内復活を期待したいモデルです。

Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo:NISSAN
Edit:Ogiyama Takashi



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