「そろそろ車買い替えようか」
「えー、次はカーシェアでいいよ」
「学校はあの私立に行かせようよ」
「いや、近くの公立のほうがいいって」
「もっと自然に囲まれたところに引っ越したいなあ」
「そう? 私は都会で暮らしたいけど」
夫婦の話し合いのなかには、このような、平行線を辿りそうなテーマが議題になることもあります。ふたりなので多数決というわけにもいかず、両者とも一歩も譲らなければ、話し合いの出口はなかなか見えてきません。「話し合い」「すり合わせ」は大事ですが、議論が行き詰まったらどうすればいいでしょうか?
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そういうときは無理に白黒つけようとするのではなく、いったん話し合いを中断し、時間と場所を改めるのがおすすめです。
それも「また今度にしよう」などとあいまいに延期するのではなく、「じゃあ、明日の夜、8時からまた話そう」などと、具体的にリスケします。
あるいは「場所」を変えるのも効果的。
近所のカフェやファミレスなどへ、その話をするためだけにわざわざ行き、会議を開く
のです。職場が近ければ、平日のランチの時間に待ち合わせて話すのもいいでしょう。
というのも、家の中は話し合いを妨げる要素が意外と多いのです。
小さな子どもがいればそもそもゆっくり話もできないでしょうし、宅配便の荷物が届い
たり、テレビの音がうるさかったりと、邪魔が絶えません。
もちろん、家事や仕事をしながら会話をするのもよくありません。話している側からすると「ないがしろにされてる感」が強く不満です。本気で話し合いをしようとするなら、「片手間」はNG。
わざわざ「カフェ会議」を開くのは、ちょっとコストがかかりますが、それに見合うだけのリターンはあります。