愛する昭和居酒屋も22時までの営業時間短縮の要請が東京都からあって、おじさまや友達と乾杯出来る日常が本当に幸せな時間だな……と噛み締めています。
今回は営業時間短縮による閉店時間を逆算して、少し早めの時間から呑み始めました。笑いあり喧嘩あり、決して明るいだけでない青春を共に過ごした親友・ハーレー女子りんごちゃんと思い出の街である下北沢、老舗の町中華「珉亭」で乾杯です!
中華ということで、チャイナドレスをまとい、創業1964年、「世界で3番目にうまい店!」を掲げる下北沢の老舗町中華、珉亭(みんてい)にやってきました。
ここ数年、巷で話題の「町中華」、明確な定義はないようですが、安い・美味しい・ボリュームがあり、気軽に通える。そして、昭和の古き良き時代から続く、昔ながらの個人経営の中華料理店のことを「町中華」と呼ぶようです。
こちらの「珉亭」は下北沢を代表する老舗店であり、80年代下北沢のカルチャームーブメント全盛期に音楽・演劇などで成功を夢見る若者達が働き、熱く色々な話を語り合っていた場所として有名です。
店先のショーウィンドウには、「世界で3番目にうまい店」と書いています。1番うまいもの「あなたのオフクロの味」、2番目は「おやじのスネの味」、3番目が「珉亭のソバの味」というキャッチフレーズに好感を抱かずにはいられません。
1階はカウンターと2名掛けテーブル席が3席、人数が多い時はゆったりと座れる2階へ。畳のお座敷があります。
下北カルチャーを作った、有名人のサインがずらり〜!
こちらが親友のりんごちゃんです。彼女はお笑い芸人さん、雑誌の編集者という経歴を経て、現在は渋谷のんべい横丁「bar calms」というバーで働いています。人の気持ちを察する能力に長けていて、私はずいぶん助けられました。彼女に話を聞いてもらうのが目当て、というバーのお客さんも多いようです。
ではまずは、ビールで乾杯!!
細くカットされたザーサイは口当たりが良く、ビールが進みます!
こちらも安定の一品。体に良いものをガッツリと頂きたい時に是非おすすめです。
こちらが有名な噂の赤いチャーハン♡
程よいパラパラ加減でさっぱりとした味わいです。焼豚に食紅を使うことで、この独特の色合いを生んでいるそうです。ハーフサイズの江戸っ子ラーメン(醤油ベース)と交互に食べるのがオススメ! 男性の皆様は一人でぺろっと頂ける量ですが、アラサー女子はシェアして食べるのがちょうど良いです。
そして、珉亭では「餃子」と、「バンジー」(ピリ辛がやみつきになる手羽先)も必ずオーダーすべき定番メニューです。
思い出話や、最近のあんな事や内緒の話♡を親友としながら、呑んで食べれる幸せな時間!
色々と紆余曲折ありますが、アラサーの今が一番楽しい!
人気の焼きメニューが品切れのため、オーダーが炒め物続きになってしまいました。
大皿にたっぷりと量がありますが、甘辛のソースがかかった玉ねぎとお肉が絶品でペロリと頂けます♡
〆の注文をしつつも、ゆるりと話しながらちびちびと。
りんごちゃんの趣味は、愛車のHarley Davidsonでツーリングをする事です。ある日、以前乗っていたバイクが壊れてしまい、たまたま近所にあったヴィンテージハーレー専門店に訪れた際、今まで生きてきた中で感じた事の無い衝撃的な出逢いが!
バイクも人も出逢いとご縁。これもご縁!と感じて「Harley DavidsonスポーツスターXLH883」を購入。初めて乗った時の感覚は、一生忘れることが出来ないと目をキラキラとさせて語ります。
「二人の時間を大切にしたい」という思いを、恋人や友人、バイクに対しても強く持っているりんごちゃん。だから(?)、彼女のハーレーは、バイクとしっかり向き合える様1人乗り専用です。
バイクに乗ると、日ごろのストレスが風で洗い流されるようだと、ほろ酔いで語るりんごちゃん。走っていると、冷たい水の中を魚になって泳いでいるような気持ちになるのだそうです。彼女にとってバイクは恋人のような癒しの存在であるのですね。
ハーレーみたいな存在の、素敵な男性に出逢いたいよね、とふたりそろって本音がポロリ♡ 旧友・親友との乾杯は気取らず飾らない親しみのある町中華でいかがでしょうか?
珉亭 (みんてい)
東京都世田谷区北沢2-8-8
営業時間 11:30~
日曜営業
定休日 月曜(祝日の場合翌日)
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
りんごちゃん
渋谷のんべい横丁「bar calms」の看板娘。彼女のポテンシャルは100年に1人の逸材と噂されている。趣味は、愛車のHarley Davidsonでツーリング。
Instagram@calms_ringo
http://www.nonbei.tokyo/shop/calms/
Photo&Text:Misaki Kobayashi
Edit:Takashi Ogiyama