人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。
着ることが許されなかった『Leon』編集者時代も買い続けていました!
『MEN’S Precious』を中心に、数々のカタログなども手掛け、ファッションエディターとして活躍する山下英介さん。
膨大な数を所有してきた山下さんが、なかでも捨てられなかった服をご紹介する企画の第6回目は、「M16」のジャケットです。
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これも大学3〜4年生の頃に買ったのかな。「Begin」がドメブラ推しになってきて、その経緯で「M16」を知ることになるんですが、当時は原宿にお店があってお邪魔すると、なんでもない大学生の自分にデザイナーの村松周作さんが良くしてくださって。
村松さん自体もものすごくカッコ良かったので、とにかく憧れて、お店にも通い詰めて、展示会でもオーダーしてを繰り返していました。
このブランドに関しては、全然違う格好をしなくちゃいけなかった『Leon』の編集者時代も買い続けていましたね(笑)。ただ、掲載はできませんでしたけど…。
手放してしまったモノも多いんですが、これ以外にもモーターサイクルコートとかスウェットとか残っているモノも多いブランドなのかな。
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このツィードも虫食いが全然なく、なんなら歳を取ってからでも着られそうなので、残してあります。
それと、村松さんも残念ながら亡くなってしまったので、大事に残していきたいなっていう想いもありますね。
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Photo:Shimpei Suzuki
Edit:Ryutaro Yanaka
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山下英介
ファッションエディター
大学卒業後いくつかの出版社勤務を経て、2008年からフリーのファッションエディターとして活動。ファッションディレクターとして参画している『MEN’S Precious』を中心に、数々のカタログなども手掛ける。背景にクラシックな文化を感じさせるものに興味を持ち、まだ知られていない世界の名品やファッション文化を伝えるべく日々精進中。1976年埼玉県生まれ。
ファッションエディター
大学卒業後いくつかの出版社勤務を経て、2008年からフリーのファッションエディターとして活動。ファッションディレクターとして参画している『MEN’S Precious』を中心に、数々のカタログなども手掛ける。背景にクラシックな文化を感じさせるものに興味を持ち、まだ知られていない世界の名品やファッション文化を伝えるべく日々精進中。1976年埼玉県生まれ。
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