『FORZA STYLE』では、シンプル&ベーシックな装い方をしているセレブをピックアップし、その着こなしやアイテムをご紹介。今回は、カーキのジャケットを爽やかに着こなすコツをヨハネス・ヒューブルから学びたいと思います。
LESSON221 カーキジャケットを爽やかに着こなすコーデ方法
春夏のスタイリングを上品かつこなれて見せる今季注目のアイテム、カーキジャケット。しかし、地味で重たい印象も強く、春夏のスタイリングに取り入れるには難易度が高いのも事実。そこで今回は、カーキジャケットを夏でも爽やかに着こなすコーデ方法をモデルのヨハネス・ヒューブルから学びたいと思います。
一口にカーキ色と言っても、色合いはさまざま。ヨハネス・ヒューブルが選んだのは、上品なグレーかかった薄めのカーキジャケットです。ミリタリー感が薄く、軽やかな印象を受けますよね。色のトーンを上げることで見た目の重さを調整し、季節感を上手く演出できるのです。春夏のカーキジャケットは、まずこの色選びが重要な鍵となります。
もちろん素材も重要。通気性の良いリネンやコットン素材など天然素材をベースに選ぶのがポイントです。大人ならピタピタで細身過ぎるよりも、リラックス感のあるソフトなシルエットの方が自然。もちろん、オーバーサイズだとだらしなく見えるので、購入の際はシルエットの特徴をしっかり見極める必要があります。
さて、肝心なコーディネートを見てみましょう。サックスブルーのボタンダウンシャツに白のテーパードパンツを合わせたイタリアで好まれる王道とも言える組み合わせ。注目すべきはその着崩し方にあります。シャツのフロントボタンを2個開けて、さらに裾を出すことでリラックス感を演出し、かつ涼しげに見せるのがキモ。
パンツはくるぶしがしっかりと見える8分丈に修正し、5㎝ほどの太いダブル幅にすることでカジュアルさもアップさせています。サングラスのフレームとシューズの色は、ジャケットの色にトーンを合わせてグレージュカラーに統一。少し日焼けした肌色や髪色とも自然に馴染んでいますよね。あとは、ジャケットのフロントボタンを開けて、ポケットに手を突っ込めば、カーキジャケットが絵になるスタイルの出来上り。
爽やかだけど幼く見えないし、余裕を感じさせる大人に見えます。5月のお出かけデートは、このスタイルで彼女をリードしてみてはいかがでしょう。
Photo:Gettyimages
Text:Satoshi Nakamoto
【ヨハネス・ヒューブルのように装うならこんなアイテムがオススメ】
ペールトーンな発色が非常に春らしいBOGLIOLI(ボリオリ)のシルクリネンサマーツィードジャケット。爽やか且つイタリアらしいエレガンスを感じさせる美しい一着です。
Individualized Shirts(インディビジュアライズド シャツ)の3種のシルエットから、アメリカントラッドの原型的シェイプClassic fitと、60年代に主流となったアームホールが細いタイトシルエットSlim fitの中間にあたるStandard fit。日本での一番人気で、定番フィットです。
ウォッシュ加工を施したストレッチコットン素材は、春夏向きの薄手のコットンツイル生地に洗いをかけたもので独自のムラ感が特徴。伸縮性の高いファブリックとなっているので、コンフォートな履き心地はもちろん、さらりとした肌触りがスタイリングを涼しげに彩ります。
こちらは程よい丸みのあるトゥが特徴のラスト010を採用したモデル。土踏まずや踵の適度なホールド感が良いのはもちろんのこと、vibram gumliteソールを搭載することによって驚くほどの軽さを実現しています。