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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

「次の角の先が、渋滞の最後尾です」。新型ゴルフは、過去最高に賢い

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

第8世代に進化したVWゴルフは永遠に賢者の選択です!

東京モーターショーの熱気冷めやらぬ10月25日深夜、ワタシがYouTubeのライブで見ていたのはVWのプレスカンファレンス。第8世代となる新型ゴルフがついに登場したのです。本番を迎えたステージには1974年に誕生した初代ゴルフから現行型の第7世代までズラ~リ。特別ゲストに初代ゴルフを設計したジョルジェット・ジウジアーロ氏が招かれておりました。

お目当ての新型ゴルフが登場するまで1時間ほど経過したでしょうか、しかし、プログラムが充実していたせいか見ていて飽きません。また、YouTubeのライブでは、世界中のクルマ好きのコメントが流れます。コレを味わってしまうと、地上波ベースのタイアップコンテンツは不要とさえ思えます。

当日の模様は公式チャンネルにキープされていますので、いつでもご覧いただけます。ステージから一方的にしゃべるだけの内容ではないので飽きることはないでしょう。皆さんも一度ご覧ください。

New Volkswagen Golf
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さて、本題へ。第8世代の新型ゴルフ、注目のキャッチコピーを拾えば『Evolution on the outside, revolution on the inside』というフレーズに集約されます。特に強調されるのは後半のレヴォリューション・オン・ザ・インサイドの部分です。

エクステリアデザインは基本的にキープコンセプト。最新の工作技術で灯火系をまとめたLEDヘッドライト、輪郭を強調しワイド感を印象付けるバンパーボトムの開口部など、新鮮な部分も多くありますが、歴代ゴルフのキャラクターラインであるCピラーの造形は堅実そのもの。フレッシュさと安心感が見事に調和しています。

New Volkswagen Golf
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VWが主張するように、大きく進化したのはその中身です。新たにラインナップしたのは48Vシステムを活用したMHEVのパワーユニットです。従来型のガソリン&ディーゼルエンジンで走る仕様やPHEVもありますが、いわゆる先進国のマーケットでアピールしたいのはこのMHEVモデルとなります。

New Volkswagen Golf
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で、進化した中身のもうひとつがコネクティビティに関する技術です。新型ゴルフは『Car2X』を搭載し、道路状況を把握。例えば、「このブラインドコーナーの先が渋滞の最後尾ですから注意してね」とクルマが教えてくれるのです。安全ですね!

こういった先読み技術はハイエンドな高級車に搭載されていました。GPSでこの先のルートに備えエンジンの出力特性やサスペンションを制御するなどの技術です。しかし、交通状況は刻一刻と変わりますので、遂次アップデートが必要です。先読み&即応がこの『Car2X』という技術なのです。

New Volkswagen Golf
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VWゴルフはプレミア化著しいこのクラスのベーシックカーのベンチマークです。そのゴルフに『Car2X』採用となれば、ライバル車の標準装備が一変することになります。ちなみに同社にとって、初めての『Car2X』搭載車は新型ゴルフがお初。

余談ですがこの『Car2X』、一般的には『V2X』と呼ばれるもので、Vはビークル、2はtoを表し、Xは対象を指します。つまり対クルマや人、交通状況など、様々に変化します。この『V2X』の立ち上げはドイツメーカーがメインキャストでしたが、現在はフォードも参加しています。5G の普及が進めばさらに進化が進みます。

一方、コレに対抗するのが『DSRC』で既存のインフラ+αでITSの基盤を構成。まあ、この辺りを話し出すとキリがないのでココまで。要するにコネクト技術は充電端子のように大まかに2つの勢力があるということ。

New Volkswagen Golf
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新型ゴルフのデリバリーは2020年初頭から、ドイツ・イギリス・イタリア・フランスなど欧州主要各国で。日本はそのあとになりますが、年度末に間に合えばラッキーな感じでしょうか。『Car2X』はインフラ問題もありますので、部分的に機能すれば御の字。もう少々時間を要します。

詳細が不明な現時点で日本導入モデルは判明しませんが、ザックリとパワーユニットをご紹介します。

まず『e-TSI』を搭載するMHEVモデルは、81kW(110 ps)、96kW(130 ps)、110kW(150 ps)の3機種。従来型ガソリンエンジン搭載車『TSI』が66kW(90 ps)、81kW(110 ps)。ディーゼルエンジンTDI搭載車が85kW(115 ps)、110kW(150 ps)。PHEVは150kW(204 ps)、180kW(245 ps)という最高出力。このモデルは13 kWhリチウムイオンバッテリーを搭載し、EVモードで約60km走行できます。

New Volkswagen Golf
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目新しいオプションはダイナミッククルーズコントロールでしょうか。3つのモードがあり、乗り心地を優先した『COMFORT』、引き締まったスポーティドライブを実現する『SPORT』、燃費を重視した『ECO』を選べます。

VW GOLF (GTE)
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第一印象はスッキリデザインでカッコいい新型ゴルフ。インテリアは先進感とライティング効果でセクシーな印象さえ漂います。続報はいずれまた。2020年のデリバリーが楽しみです。

Text:Seiichi Norishige

フォルクスワーゲン グループ ジャパン
0120-993-199(フォルクスワーゲン カスタマーセンター)

■Life happens with a Golf - Golf 8

 


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