ポルシェ・タイカンはBEVのゲームチェンジャー
ウワサのスポーツ系BEV、ポルシェ・タイカンがついに正式発表されました。深海魚顔のプロトタイプとは異なり、ヘッドライトはご覧のようなデザインに。スッキリ精悍な印象となり、なんともジワる新型ポルシェとなりました。
この新型ポルシェ一番の魅力は、ポルシェブランドの電気自動車であるということです。いまでこそテスラはプレミアムブランドと認知されますが、デビュー当初はヨクワカラナイ無名ブランドでした。しかし、ポルシェが作ったとなればハナシは別。パワーユニットが何であれ信頼感が違います。
性能は流石にスポーツブランドだけあり、最高速度260km/hを誇ります。グレード構成は2車種あるのですが、BEVでもターボというグレード名を継承。ちょっと誤解を招きそうな車名ですが、クルマの中身は前後にレイアウトされた2個のモーターと、床下に搭載されたバッテリーで構成されています。
【Porsche Taycan Turbo】
ボディーサイズ：全長4,963×全幅1,966×全高1,381mm
ホイールベース：2900mm
トレッド：1,702 / 1,667mm
出力：460kW(625ps)
ローンチコントロール時：500kW(680ps) / 850Nm
0-100km加速：3.2sec
0-200km加速：10.6sec
最高速度：260km/h
乾燥重量：2,380kg(EU)
航続距離：381-450km(WLTP複合モード)
タイヤサイズ：245/45R20 103Y XL・285/40R20 108Y XL
欧州価格：EUR 152.136,00
【Porsche Taycan Turbo S】
ボディーサイズ：全長4,963×全幅1,966×全高1,381mm
ホイールベース：2900mm
トレッド：1,690 / 1,655mm
出力：460kW(625ps)
ローンチコントロール時：560kW(761ps) / 1050Nm
0-100km加速：2.8sec
0-200km加速：9.8sec
最高速度：260km/h
乾燥重量：2,370kg(EU)
航続距離：388-412km(WLTP複合モード)
タイヤサイズ：265/35ZR21 101Y XL・305/30ZR21 104Y XL
欧州価格：EUR 185.456,00
気になる日本価格の発表はありませんが、ドンブリ勘定でお安い方が1700万円前後。性能もスゴイですが、価格も気絶級なポルシェ・タイカンです。しかし、人気は抜群で現在は3万台以上のオーダーを抱えているそうです。
ポルシェ・タイカンの登場は、きっと従来の電気自動車のイメージを一変させるでしょう。専門的に見ればアレコレとブレークスルーな技術もあるでしょうが、フツウの人々から見れば、気になるのは価格と航続距離、そしてデザインの3つぐらいであり、あとは充電の手間程度。
どんなジャンルであれ、大切なことはそれを欲しいと思わせる引力です。理由をアレコレ並べるより、まずはファーストインパクトが重要。テスラを見ても心動かず乗りたいとも思いませんが、ポルシェ・タイカンは2019年の乗ってみたいクルマNo.1です（個人差があります）。
Text：Seiichi Norishige
ポルシェ ジャパン
0120-846-911（ポルシェ カスタマーケアセンター）
■The new Porsche Taycan – Designed to enliven
