オトコとして生まれたからには、一度は手にしてみたいモノやコト。本企画は、そんな夢と憧れが詰まった、超絶ラグジュアリー情報をお届けいたします。実際に手に入れるか入れないかは、アナタ次第です!
もはやブーツじゃなく、クロコダイルそのものです!
第35回目は、ジョンロブのアボットです。
320万円(税抜)/ジョンロブ(ジョン ロブ ジャパン)
ジョンロブ。ドレスシューズマニアでなくとも、その名声と実力は知るところでしょう。大人の男ならば、誰しもが憧れる存在。高級紳士靴における、世界最高峰といって差し支えのない、いわばキングです。同ブランドの1足が描き出す美しい曲線美は、もはや芸術品ですからね。ただ眺めているだけで絵になる、靴箱要らずのオブジェシューズといっても過言ではないでしょう。まして、こんなクロコダイルを使った1足となれば!
つま先からアンクルまでの淀みないラインに見惚れる、8695Bラストを使用したジョドファーブーツ。そのアッパーに乗せるのは、なんとクロコダイルの1枚革! それも、肚ワニです!
肚ワニとは、クロコダイルのお腹のセンター部分を指すもので、左右に対象に斑が並んでいるのが特徴。使える場所が限定されるだけに、当然希少です。それも、つま先からアンクルまでの1枚革。もはや、クロコダイルそのものを履いているといっても過言ではありません(笑)。
となれば、この価格は当然のことでしょうね。広島県呉市にはワニを自宅飼育している人がいるようですが、この1足なら張り合えます!
メノウ石で鏡面的に磨き上げられることが多いクロコダイルですが、こちらはヌバッククロコダイル。実はピカピカに磨き上げるより、このように微妙な起毛仕立てにする方が技術的には難しいんです。水辺の生き物とはいえ、水には弱いのであしからず。
ジョドファーブーツ好きの方ならお気づきでしょうが、通常とは違いバックルの留め位置が逆向きになっています。普通はベルト先が後ろに向くんですよね。パラディウムフィニッシュしたバックルが、スラックスを履いた時のアクセントとして効いてきます。こうした意匠が、高級紳士靴界のキングと呼ばれる所以です。
道を歩いていて踏まれでもしたら、自動車事故として警察官に現場検証してもらいたくなる価格。クロコダイル保険って、ないんですかね?
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Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Masafumi Yasuoka
【問い合わせ】
ジョン ロブ ジャパン
03-6267-6010
www.johnlobb.com
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