ここがなければ、デニムブームは来なかった、かも!?
男を惹きつけてやまない定番の魅力。しかし、定番ゆえに見過ごし、定番ゆえに買い逃してはいませんか? 知ればあなたの人生を必ず豊かにしてくれるFORZA厳選の「鉄板定番」を、あらためて紐解きご紹介する当企画。
第19回目は、ヤコブ コーエンのデニムパンツです。
ワークウェアとして生まれたデニムも、今ではファッションアイテムとして認知されています。それどころか昨今は、スーツやジャケット、スラックスなど、ドレススタイルにおいても欠かせない存在に。
そんなデニムに対する価値観の変革に、多大な貢献をしたのがヤコブ コーエンです。1985年に、イタリアはパドヴァで誕生したヤコブ コーエン。特徴は、ドレスパンツ顔負けの美しいシルエットです。それは、ビスポークのドレスパンツで行うアイロンによるくせ取りを、デニムパンツに用いることで実現したもの。これにより、脚のラインに沿った立体的なシルエットを描くのです。この手法によって作られた同ブランドのデニムにより、“テーラードデニム”なる新語が生まれたのは、みなさんご存知のことかと。代表モデルは、今回紹介する股上が浅くテーパードしたJ622。
春夏は薄色の色落ちデニムが穿きたくなりますが、ヤコブ コーエンの1本なら、ラフさ一辺倒にならず、あくまで大人な品の良さを以って穿けますよ。
アメリカンデニム好きが多いイタリア人。いかにもドレッシーなデザインじゃなく、あくまでワークウェアが出自であることをにじませたデザインが、アメリカンデニムに慣れた日本での人気を獲得した理由のひとつと言えます。今春は初のアメリカンデニム風のリジッド調タイプもリリースされたようなので、そちらも見逃せませんね。
Photo:Riki Kashiwabara
Styling:Takahiro Takashio
Text:Masafumi Yasuoka
【問い合わせ先】
ヤコブ コーエン GINZA SIX
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