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FASHION ー エコラグ

干場の究極ワードローブ! キーワードは"エコラグ"

第162回 エルメネジルド ゼニアの「クチュールコレクション」のスーツ

2017.3.15
2017.3.15

デザイナーの感性と 老舗の技が融合

これは2014年、大阪に世界的建築家のピーター・マリノが設計したエルメネジルド ゼニアのグローバルストアが全館オープンしたときに買ったもの。ちょうど、そのタイミングでトークショーに呼んでいただいたこともあり、ジャケットでも新調しようかなと思って、気軽に店をのぞいたのが運の尽き。価格は予想の倍以上。スーツになってしまいました(苦笑)。

というのも、当時は前年にイヴ・サンローランのクリエイティブディレクターだったステファノ・ピラーティがエルメネジルド ゼニアに電撃移籍をしたニュースでもちきりだったころ。もともとサンローラン時代から彼のデザインには注目していたこともあり、ピラーティのヘッドデザイナー就任で、ゼニアがどう変わったのか俄然、確かめたくなってしまったんですよね。それで彼が監修する最上位ラインの「クチュールコレクション」に袖を通してみたわけです。

だって、エルメネジルド ゼニアってすでに完成しているイメージじゃないですか。確固としたブランドの世界観があるし。そこでピラーティがどういうふうにデザイナーらしさを打ち出していくのかに興味があったんです。で、着てみるとやっぱりどこかが違うんですよね。ヴィンテージ調のネイビー生地にはうっすらとシャドウチェックが入っていたり、ラペルをフィッシュマウスにしたり、ディテールや生地の使い方に特徴があって、どこかノスタルジックな雰囲気がある。それなのに、若々しい感性もあって、ゼニアには珍しいタイプのスーツだったんです。

でも、価格は最も高価なラインですから、いったいどんな人が買うんだろうと思って、イベントの間中、観察していたんですが……。意外にも50~60代の男性が試着することが多くて、それがまた似合うんですよね。ほんと、これは目からウロコで、僕の思い込みをがらりと変えてくれました。それまでは、デザイナーものは若くないと似合わないと思っていたんですよね。でも、むしろ逆で、年齢を重ねてからのほうがカッコよく着られるかもしれない、って気持ちになって。ピラーティはそれがきっとわかっていたんでしょうね。こういうスーツは、着こなしはシンプルに徹して、白シャツにネイビータイみたいな感じで着こなすのがいいと思います。

Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

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