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無藤和彦が提案! コンサバ干場に着させたい「ニットの松竹梅」

2016.11.20
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2016.11.20

名バイヤーがガチで選ぶ大人の色気を引き出す注目の3枚

ファッション業界の賢人が編集長・干場に買わせたい逸品を価格帯別に紹介する連載第8回。ご登場いただくのは干場とも旧知のブリッラ ペル イル グスト ディレクター無藤和彦氏です。お題はニット。干場が若かりし頃、色気のある大人のスタイルのお手本だったという無藤氏。敢えてのほっこりアイテム、ニットというテーマで、干場のお眼鏡に適う逸品は登場するのか!?

干場編集長(以下敬称略):無藤さんとは知り合ってから25年経つんですよね。僕が18歳の頃から知っているので……。

無藤和彦氏(以下敬称略):僕が渋谷のビームスで働いていた時に、ホッシーが上のフロアにバイトで入ってきたんだよね。

干場:上にはカジュアルのフロアがあって、下はクロージングサロンというのがありました。当時の渋谷のビームスは、ビームスFのテイストとインターナショナルギャラリー ビームスのテイストを兼ね備えたお店だったんです。下のフロアに行くと大人っぽい商品が並んでいて、当時からそういうアイテムが好きだったので、よく下のフロアに遊びに行っていました。

その頃、お店が終わると……。先輩たちに誘われて、みんなで食事に行ったりしていたんですが、無藤さんだけは予定があるらしく、ひとりでさっと帰って行くんです。どこに行くのかな~と思っていると、素敵な女性が現れて銀座へ。その辺の大人っぽい行動も格好良かったんです(笑)。ステンカラーコートも着馴染んだものを着ていたり、履き慣らした黒のスエードの靴を履いてて本当にシックで。大人っぽくて色気のあるスタイルといえば無藤さん、ということで『LEON』を立ち上げた頃、本当によくアイデアをうかがっていました。僕の“セクシー”の先生なんです、無藤さんは。例えば、白いスニーカーも“きれいなまま履いてるなんて格好悪いじゃん”と教えてくれたのも無藤さんでした!

無藤:白いスニーカーは、白いまんま履いていることこそ気恥ずかしいんですよね。だから、最初は雨の日に履いて、ちょっと黒っぽくしたりするんです。

干場:手が込んでますよね! そういうところがさり気なくてセクシーなんです。

無藤:僕は昔から、どちらかというと洋服屋さんに評価されるより、普通の人に評価されたいんです。コテコテのお洒落な格好をして評価されるより、普通なのに、なんかカッコイイよね、って言われたい。

ビームスに入社した頃、上司からもいろいろ勧められたものを着てみて様々なスタイルをしてみたんですが……。同年代の女性との合コンに行くと「無藤くんってなんか貴族みたいな格好しているね」とか言われて、わかってもらえない。同業のファッション業界の女の子からは「お洒落だね」って言われるんですが、僕は洋服屋に勤めているお洒落な女の子より、当時の赤文字雑誌『JJ』に出てくるようなお嬢様っぽい女の子のほうが好きだったので、そちら方面をターゲットにしたかったんです。だから、そういうお嬢様っぽい人にもわかってもらえる格好が一番いいなぁって。

干場:お洒落をやり過ぎていない普通の格好っていうことですね。

無藤:やり過ぎちゃうと、『JJ』のような女の子たちの思考能力の範囲外になってしまって、お洒落かどうかわからなくなってしまう。ベーシックであるけれどカッコイイよね、というスタイルが僕にはちょうどいいんです。

干場:僕も、まったく同意見です。普通に見える方が今でも好きです。無藤さんから、引き算コーディネートという言葉も教えてもらいました。足し過ぎない、盛らない格好の方が、大人の男はカッコイイんです。だから、FORZAでも、『普通で良いのよ、普通で』という連載をやっているぐらいなので。

そんなさり気なくセクシーなスタイルを得意とする無藤さんにお願いした今回の松竹梅のテーマがニットなんですが、どんなものをお持ちいただいたのでしょうか?
まずは梅からお願いいたします。

肌ざわりの良いプレミアムカットソーのブランドとして知られる、アメリカのスリードッツのニット。スウェットライクなディテールを配して、クルーネックにアクティブな印象を添えた一枚。ウールナイロンカシミヤの混紡。2万7000円/スリードッツ(ビームスF 新宿☎03-5368-7305)

無藤:スリードッツのニットです。

干場:これはおいくらですか?

無藤:2万7000円です。これはクルーネックなんだけど、スウェットのデザインによくあるガゼット(Vの汗止め)を入れている、というデザインなんです。ニットなんですが中にシャツを着ないで、このニット一枚にパンツを合わせる、というようなシンプルな着こなしがおすすめです。

一枚で着ることで、僕が今気になっているアメリカっぽい匂いのする着こなしが楽しめるし、ミニマルな印象に仕上がります。

干場:僕も実は今、とてもミニマルな感じが気になっているんです。戻ってきていますよね。90年代に流行ったグラネロとかシルヴァノ マッツァとかプラダとかナイロンパンツとか……。あの時代のミニマルな感じ。それこそ、シャツを中に着ないとか、色をあまり使わないとか。そういうムードなんでしょうか。

無藤:この秋冬はグレー系の色味がトレンドですよね。グレーに始まり、ベージュや白、エクリュなど無彩色などがトレンドの中心となっていて、赤とか派手な色はあまりない。ベーシックなカラーをオーソドックスなカラーに合わせて、より大人っぽい着こなしをする、というのが今年らしい。

干場:なるほど。僕がこのニットを着るなら、どんなコーディネートがおすすめですか?

無藤:ホッシーだったら、それこそナイロンのパンツなんかでもいいよね。プラダっぽい装いになるんじゃない。あえて起毛感のある素材のニットを一枚で着る。
あとはトレンドになっている、腰回りがゆったりとしたプリーツ入りのパンツもいいよね。短めのレングスやロールアップして穿いている人もいるけれど、ホッシーにはジャストレングスが似合うと思う。

干場:何故です? やり過ぎていない感じがするからでしょうか?

無藤:うん、そこに“ファッション”は要らないんだよね。内面から出てくる風格やホッシーの薫りだけでよくて……。普通に装うことがホッシーのスタイルだと思う。お洒落ぶって、いろいろやらない方がいい。とてもベーシックなものでも、充分積み重ねてきたものの重みが出ると思う。

干場:なるほど。無藤さんの言葉、一語一句に重みがあります! 刺さりますね。いろいろやらずに、敢えてシンプルに着こなすのが大人のスタイルっていうことですね。

無藤:いろいろ盛るのを否定している訳ではなく、いろいろ凝らなくてもシンプルが似合う人もいるっていうことなんです。普通にしているほうが、よりお洒落っていうこと。

干場:なるほど! 無藤さんも(パンツを)短くしないですもんね。普通の方向に、寄せて着こなしていますよね。でも、そういう考え方の人ってあんまりいないんですよね。

無藤:そうかもしれない。リアルクローズなんていう言葉が出てくる前から、僕はそういう(ベーシックな)格好だった。

「靴磨いてないじゃない」なんて言われていたんだけど、それでいい。汚くていいんです、そういうものなんだから。個人的に毎日ピカピカに磨いているほうが気持ち悪いと思っちゃうんですよね。あくまで自然なほうが自分らしくていい。

干場:無藤さん、ステンカラーコートもくったくたのものを着ていましたよね。スエードの靴もブラッシングしていないんじゃないかって。

無藤:たまにしています(笑)。 

干場:ところでこのニット、サイズ感はどうですか?

無藤:あまりピタピタという感じではなく、ほどよくフィットするシルエットです。今はピタピタに着るより、ややゆとりを持たせて着るのが気分ですよね。リラックス感を加えたほうが大人っぽくていい。

干場:無藤さんだったら、どう着こなしますか?

無藤:最近は、こういうニットにシャツを合わせず、一枚で上にジャケットを羽織る。下にシャツを合わせてニットを着てジャケットを羽織ると古臭く見えるんです。王道のトラディショナル スタイルになってしまう。もしもシャツを合わせるならトーン オン トーンで、白シャツに白ニット、オフホワイトのパンツにします。

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