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【連載】先人に聞け! 第1回 メンズファッションディレクター赤峰幸生氏

2016.10.21
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2016.10.21

瓦版が見本!? 赤峰氏が見据える雑誌の原点と未来

「不惑」。四十にして迷わず。何が起きても動じることなく受け入れる自由さを持ちなさい。「天命」。五十にして天命を知る。「これまでの人生を振り返り、自分の役割とは何かを考えなさい、という言葉があります。50代をこれから迎えようとする40代のFORZA STYLE世代にとって、自分よりも先を歩み続けてきた先人たちの言葉には、経験の中から生まれた本質的な情報があるものです。そこで、新連載「先人に聞け!」では、毎回ゲストをお迎えし、この先の生きる道標を語っていただきます。第1回は、日本を代表するメンズファッションディレクターとして知らない人はいない赤峰幸生さん。

干場編集長(以下干場/敬称略):イタリアのピッティで今年6月に5~6年振りにお会いしたんですよね。『LEON』を立ち上げた当時は、白金にある赤峰さんのオフィスに本当によくお邪魔して、いろいろと教えていただきました。大変ご無沙汰しております。

赤峰氏(以下赤峰/敬称略):そうでしたね〜。

干場:もっと古い話ですと、僕が『エスクァイア』編集部に在籍していた時に、『ビームスブック』という本を作ったんです。その根幹のページを赤峰さんに監修していただいたのが初めての出会いでした。良いスーツとはどんなものなのか? グローバルシックとはどんなスタイルなのか?を10ページ分くらいにわたり語っていただいたんです。

今でこそグローバルスタンダードという言葉が普通に使われていますが、当時はそういうのはまだなくて……。ビームスの方に「そういうお話しを伺うなら、赤峰さんに是非!」と言われて、お会いしたんです。

赤峰:そうでしたね。もう20年くらい前でしょうか。

干場:そうですね。その時にスーツのかっこいい着こなし方や、シックとは? 粋とは? どういうことなのかを教えていただきました。あとイタリアについてを教えていただいたのも赤峰さんでした。そして『LEON』を立ち上げる時に、連載をお願いしたんです。

赤峰:もう20年経つんですよね。この20年でいろいろと様変わりしていますが、当時と異なるのはインターネットがかなり発達したことでしょうか。また携帯電話やスマホなんかもそうですよね。革新的に進んできた。携帯やスマホなどは、しばらく使っていると壊れて、もうこれダメだよね、ということになりますよね。で、新しい機種を買う。そういった日々、進んでいくものに我々は束縛されていると言っても過言ではない。拘束されている。

干場:新機種を買わざるを得ないですよね。

赤峰:何か知りたい時、すぐにスマホで検索する。家の中で調理するときも電子レンジでできる。「押す」という行為でさまざまな事ができてしまい、それに皆慣れてしまっている世の中なんですよね。遊ぶのもゲーム。親指と人差し指で済んでしまい、中指、薬指、小指は邪魔者になってしまっている。

干場:電車の中でも皆、スマホをいじっていますね。

©gettyimages

赤峰:ほぼ9割くらいスマホを見ているように思います。で、雑音を入れたくないから、イヤホンで音楽を聴いている。これは現代版、「見まい、聞くまい、話すまい」ということですよね。コンビニで買い物をするから話さなくて済む。スマホを見ていれば、余計なものは見なくて済む。でも、スマートフォンによって、漢字が書けなくなったり、長い文章が書けなくなっている。キーワードを探して検索することから、せっかちになっていて、人間の持っている五感がついていけないほどスピード化されてきています。ゲームでもポケモンGOというのが流行っていましたが、これで事故が起きたりしても皆やめることなく続けている。やっていない人に「え、やってないの?」というような空気が漂う。これってみんなで渡れば怖くない、みたいなものですよね。電車の中での広告は脱毛か、「まだ喋れないの?」みたいな英会話教室。この20年でそんな世の中になりましたよね。

百貨店や雑誌も、行くところまで行って、何をやっても客足や部数は伸びない。過激なことをすれば伸びるであろう、という錯覚に陥ってしまう。だけど、増えていかない。これからの時代どうなっていくんだろう、と考えた時、「心技体」という言葉がありますよね。この「心」は、神様の「神」とも書くのです。技はマニュアルだったりするんですが、我々の扱う服というのは、着てみてなんぼ、というところがありますから、心からの接客で買っていただく。美味しい料理だって、食べログで高評価だったとしても、実際食べてみないとわからない。自分が食べること、着ること、もしくは住むこと。すべてにもう一度、きちんと向き合うというのが、これからの時代、必要なんではないでしょうか。

干場:なるほど、確かにそうですよね。

赤峰:周りでも東京を離れて、海の近くに住んだり、田舎へ引っ越す人が増えています。土の方へ向かっているんです。やはり人間は自然の中のひとつの動物に過ぎないんですよ。イタリアは人口も日本の半分ですし、近くに自然がある環境に住んでいる。東京の人もローテクとハイテクを上手く両立させていくといいですよね。これからの時代に大切なのは、暮らしぶり、ですよね。どう暮らすのかが大切。そして暮らしに役立つものが大切なのです。

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