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LIFESTYLE Special Talk

不良のカリスマ哀川翔×ちょいワル干場
「だからこそ、不良のススメ」(前篇)

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モテる不良の条件とは?

男が惚れる男の筆頭格といえば、このアニキにおいて他にはいない。現在、NHKの大河ドラマ『真田丸』では真田幸村の盟友、後藤又兵衛役を熱演して話題を呼んでいる哀川翔。芸能生活32周年を迎え、55歳になった哀川が、自身の経験に基づいて人生訓を収録した書籍『ブレずに生きれば道は拓ける! 一翔両断!!』(KADOKAWA/角川マガジンズ)も好評発売中だ。

カッコイイ“大人の不良”の見本でもある翔アニキと、今から15年前、「ちょいワル」という言葉を世に放った本誌編集長・干場義雅がスペシャル対談! まったくタイプの異なるふたりながらも、お酒の勢いもあって(?)トークは白熱! ファッションのコダワリから、酒の飲み方、煙草遍歴、そして不良の定義まで、これまで散々カッコイイ男に触れてきた編集長・干場をして、何度も「カッコイイ…」と素でいわしめた哀川翔の男の美学とは……。今回からお届けする「前・中・後編」の3本は、男ならどれも必読。ソイヤッ!!

哀川:編集長は、『ちょいワル』って言葉の生みの親なんだって?

干場:はい、そうなんです。当時、男性ファッション誌のなかで『モテ』を追求していたときに、僕の上にいた名物編集長の岸田(一郎)さんって人に、「1周年を迎えるにあたって、何か企画考えてくれよ、干場」っていわれまして。僕ら、その頃、ファッションページ、80ページとかやってたんですね。

哀川:そんなにやってたの? すごいねー。

干場:もう本当に死んじゃうんじゃないかっていうほどページを任されてまして…(遠い目)、そのときに「何か面白い企画ないのか?」といわれたので、「岸田さん、モテるっていうことを追求していくと、結局いちばん男がカッコイイのって悪い奴ですよ」って話したら、「確かに、悪い奴カッコイイよね」って。

哀川翔が考える、モテる不良の条件とは?

哀川:あのね、犯歴がなくて、悪い奴がいちばんモテるのよ(笑)。犯罪がある悪い奴はダメ。ヤバくなったら逃げる奴がいちばんモテんだから。

干場:そうですよね。だから、ちょっと悪い奴がカッコイイっていうのを、『ちょっと』だと面白くないから、「大阪弁で、“ちょい”でいいじゃん」って。それで、ちょいワルってなったんです。

哀川:モテるワルは喧嘩しそうで、しないからね。なぜか(笑)。

干場:アハハ。でも、「ちょいワル」が世間でブームになっちゃった頃には僕は飽きちゃって、違うカッコ良さがあるんじゃないかと思えてきて……。西麻布なんかに行くと、大体、お姉ちゃんはべらせて、シャツのボタンふたつ空けてシャンパン飲んでるオヤジとか見ると、カッコ悪いなと思えてきちゃったんですよ。

哀川:そうなんだ?(笑)。それ、いつの時代なの?

干場:大体15年前くらいです。

哀川:15年前っつったら、遅いよね。俺たちは、それやってたの30年前だもん。だって、六本木で毎晩のように飲んでた頃、白いスーツとか着て飲んでたんだから。うちのカミさん、ナンパしたときも真っ白のスーツよ? 俺。

干場:30年前なら、誰よりも早いし、誰もやってないからカッコイイんですよ。しかも、翔さんですし。

哀川:また、よく言うよ(笑)。その10年後には白いスーツ着て、キャデラックで銀座のど真ん中に乗り付けて、車停めて飲み行ったこともあったし。周り、みんなドン引きしてたよ(苦笑)。今ほど、いろんなことがうるさくない時代だよね。

干場:アハハ。たぶん雑誌をつくる前に、翔さんを見習っていくのが、いちばん早いと思うんですよ。

哀川:いや、そんなことないけど、当時まだ俺らみたいな奴らはいなかったよね。大体、俺たちが飲んでる界隈に悪いのが5人ぐらいしかいなかったの。それもね、俺らよりもっと悪いのは、一回りぐらい上だから。

干場:それって、例えば、どなたの世代になるんですか?

哀川翔も認める「4人のアウトレイジ」

哀川:矢沢(永吉)さんとか、舘(ひろし)さん、岩城(滉一)さん、高橋伴明(映画監督)さんとかの世代だよ。いま俺が55歳で、一回り上だから、67歳前後の人たち。その世代は、むっちゃくちゃ悪かったんだけど、俺はかわいがられたんだよね、そこに。あまりにも俺がツッパらかってるから面白かったんだろうね。要するに、彼らからすれば、「俺らより一回り下で、オマエそこまでツッパるか」みたいな。そこが面白かったみたい。

干場:やっぱり、それだけ目立ってたってことですよね。

哀川:すげえ、かわいがられた。岩城さんは、俺にオマエは、そのままいけ」って言ったもんね。矢沢さん、舘さん、岩城さん、伴明さん、みんな今でもカッコイイじゃん。

干場:確かにみなさん、今でもカッコイイですね。僕も以前、『Esquire(エスクァイア)』という雑誌をやってるときに、舘さんにインタビューしに行ったんですね。ホテルの個室だったんですけど、すごい緊張しながらドアをノックして入っていったら、正面に待ち構えてて、いきなりダブルピースされたんですよ。

哀川:アッハッハ。

干場:すごいカッコイイなと思って。それで、いきなりノックアウトされちゃったんですよ。

哀川:やっぱあの時代の人たちは、スタイル持ってるからカッコイイんだよね。それで、カマし方がハンパじゃない。形持ってるから、まったく崩さないもん。もうイメージ通りだから面白いし、俺たちは彼らをマニュアルにしてきたところがあるからね。

FORZA STYLE:翔さんは昔からトンガった格好をしてらしたと思うんですけど、ファッションのコダワリ的なところでいうと、何かをモデルにしてきたとかあるんですか?

NEXT>>>哀川翔さんの気になるファッションのこだわりとは?



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