マセラティの新境地「レヴァンテ」
一昨年の2014年に創立100周年のセレモニーを終え、新たなステージを迎えているマセラティですが、直近の話題といえば、やはり同社初のSUVとなる「マセラティ・レヴァンテ」です。
そのパッケージデザインを見ると、SUVというよりはクロスオーバー車という雰囲気で、低重心と限りなく50:50に近い前後重量配分から、目ざといラグジュアリースポーツファン注目のモデルとなっています。
ボディサイズは、全長5003×全幅1968×全高1679 (mm)。パワーユニットはフェラーリ・チューンの出力の異なる2タイプ、3リッターV6ツインターボエンジンを用意。それぞれの最高出力と最大トルクは、スタンダードのレヴァンテが350ps/500Nm、ハイスペック版のレヴァンテSが430ps/580Nmというスペックです。
日本ではこの2グレードを9月から先行販売。また、来春には最高出力275ps、最大トルク600Nmのディーゼルエンジン搭載モデルもデビューを予定しています。もっとも最高速度が低いディーゼルでも230km/h。0-100 km/hの加速タイムは6.9秒というパフォーマンス。速さは十分です。
クルマにちょっと詳しい方ならご存知のように、かつてマセラティはF1でも活躍した名門です。しかも戦前からの歴史がありますので、英国勢のラグジュアリーブランドと十分に肩を並べるだけの素地があります。
ラグジュアリーなライフスタイルを訴求するマセラティのプロモーションは、ポロやセーリングといった分野をサポートすることからも彼らの狙いが理解できます。
最古のチームスポーツといわれるポロは紀元前から歴史があり、乗馬やハンティングとともに上流階級のスポーツとして英国で発展してきました。日本人には馴染みのないスポーツですが、1チーム4人で実質16頭の馬が必要になりますので、それなりの財力と自由時間がなければ嗜むことはできません。
ちなみに英国王室でも必須スポーツのようで、ウィリアム王子とヘンリー王子も嗜んでいらっしゃいます。
貴族的なクラス感と艶のあるラグジュアリーSUVは、今のところ先にデビューしたベントレー・ベンテイガと今回ご紹介したマセラティ・レヴァンテぐらいでしょうか。
もしマセラティを選ばれるなら、エルメネジルド・ゼニアのインテリアとバウワース&ウィルキンスのオーディオシステムをお忘れなく。上質なパーソナライズメニューはラグジュアリーブランドの特権なのですから。
Text:Seiichi Norishige
価格:レヴァンテ 1080万円
レヴァンテS 1279万円
レヴァンテ・ディーゼル 価格未定
マセラティ ジャパン
0120-965-120(マセラティ コールセンター)
■Maserati and La Martina present: Polo Stories - Episode 1