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追悼・デヴィッド・ボウイ
山本寛斎とコラボした
和洋折衷のファッション

2016.1.17
2016.1.17

ジギー・スターダスト
宇宙からきたファッション

2016年1月10日、またしても世界が誇るミュージシャンがこの世を去った。デヴィッド・ボウイ(David Bowie)、享年69歳。「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」の死はあまりにも早かった。

一度スターになれば、大衆が求めるそのイメージを貫かねばならないと考えるのが常識であろう。そんな数多くのスターにとっての常識は、デヴィッド・ボウイには通用しない。常に斬新に、常に変化して...。デヴィッド・ボウイはいつでも、新しいファッションの形を世の中に発信し続けた。その先鞭となったのが「グラムロック」の発明である。ボウイはグラマラスな衣装に身を包み、ジェンダーすら超えた「宇宙人、ジギー」として、スペースオペラを演じた。ジギーを演じたボウイが率いるバンドの名前は、「Spiders from Mars(火星から来た蜘蛛たち)」。スパンコールでギラギラ光る衣装と女性のような怪しいメイクで歌う、名曲「レディ・スターダスト(Lady Stardust)」は、世界中に隕石のようなインパクトを浴びせた。宇宙から来たバンドが、地球でドサ回り……。ボウイの他に誰がこんなことを考え、実行し、それまでの価値観まで変えることができただろうか。

「出火吐暴威」の当て字を使った山本寛斎

日本の文化を愛したデヴィッド・ボウイの衣装を数多く手がけたのは、日本が誇るデザイナー、山本寛斎氏である。歌舞伎をモチーフにしたステージ衣装、革に兎の図案が手書きされているステージ衣装など、デヴィッド・ボウイと山本寛斎氏の才能の融合は、見る人を常に驚かせ、既成概念に囚われない新しい価値観を提唱してきた。

デヴィッド・ボウイと山本寛斎氏の出会いは1973年、デヴィッド・ボウイのニューヨーク公演を山本寛斎氏が見に行ったことがきっかけで、デヴィッド・ボウイから山本寛斎氏にツアー衣装のデザイン依頼があったのだという。当時ではまだ珍しかった和と洋の融合を、世界のトップミュージシャンと日本のトップデザイナーがやってのけた。コンサートでは、「出火吐暴威」という漢字を刺繍した衣装で観客のド胆を抜いた。暴走族の特攻服のようだが、ジギーが着れば、「宇宙コレクション」のオートクチュールに見えるから不思議だ。その才能のぶつかり合いが、どれほど多くの人を魅了したことだろう。

 山本寛斎氏はデヴィッド・ボウイを、「タブーを恐れない人だった」と評する。タブーや常識をものともせず、性差をも超えて、常に新たな価値観を造りづづけてきたデヴィッド・ボウイ。これからも自身の名曲「Starman」のように、天上から私たちに不朽のメッセージを奏で続けてくれるだろう。だから、ボウイのいない世界を生きていく私たちは、少しも孤独ではないのだ。

Text:Yuko Nishiuchi
Photo:getty images

 

【ライター:西内悠子】
1988年、兵庫県西宮市出身。同志社大学文学部哲学科卒。avexへの就職を期に上京し、3年半のOL経験を経てフリーライターとなる。在学時に自身のアメーバブログが大学生ランキング1位を獲得。会社員時代、dマガジン「Hot-Dog PRESS(講談社)」にて「おじさんハンター」として連載をしていた。

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