合言葉は「へぇ~、そうなんだ」
話にオチや原因を求めてはいけません
ちまたで日々行われている「女子会」。ここで話される内容を男性が聞くことは、ほとんどないでしょう。でもこのリアルトークは、「女性とのコミュニケーション」エッセンス。20代、30代、40代が、女子会で話している“男性への本音”を、女子会には何百回と出ているという著者が『FORZA STYLE』読者にこっそりお届けします。
まずはじめにお伝えしたいのが、女性との距離を縮めたいなら、“共感”を意識することが大切ということです。女性は「わかるわかる~」「そうだよね~」と口癖のように言っているシーンを見かけませんか?
そう、女性は共感至上主義な生き物なのです。
ある女子会での会話
A子「B美との待ち合わせに5分遅れたら『映画の時間に間に合わなくなる』って怒られちゃって。彼に話したら、“それはお前が悪い”って言われて腹が立ったの!」
A子ちゃんは彼に「自分に起こった事実」を話したとき、反論や原因究明、ましてや解決方法も求めていませんでした。ただ彼に話をきいてほしかっただけだから、一言いわれて“カチン”ときたのです。
事実、その女子会では、A子ちゃんがこの話をしたあと、他の女子たちは「え~そうなの~」「(遅れるのは)仕方ないよね~」
……以上!
話しを聞いていた女性たちは、A子ちゃんに起こった身の上話しに、共感して受け止めただけ。着地点はどこにあるの? 何がいいたいの? と男性はオチや結果を求めてしまいがちですが、女性はこれでいいのです。
なぜ“女性は共感の生き物“なのか。
人間は古来、自然とともに暮らし「男は狩りに行く、女は家を守る」スタイルでした。女が家を守るということは、男性たちがいない間、同じ場所で同じ仲間と木の実を採ったり食事を作ったりして過ごさなければなりません。その時に大切なのが、“和を乱さないこと”。それが“共感”につながると考えます。
女性にとって共感は“心地よい”のです。会話をしたりコミュニケーションをとるには、心中くみ取って共感するのがベストです。
よく「つきあう男によって、女は変わる」と言います。これは女性が持つ“共感”が色濃くでた特徴。以前はワインなんてそんなに飲まなかったのに、付き合う男性がワイン好きで、いきなりどこどこ産のナニソレワインが成熟していて美味しいと言い出したりするのは、“彼のことが好きだから、彼が好きなものは私も好きなもの”に脳内ですり替えられて、自分も好きになってしまう現象ともいえます。
たわいもない日常を話す女性は、男性からすると、正直面倒だと思うことも多いでしょう。逆に真面目に聞いて、内容をイチイチ分析して意見したり解決策を提案しようものなら、溝ができることもあり得ます。どんな話しでも、“とりあえず聞いて”気持ちを汲み取って「へぇ~、そうなんだ」で共感すれば、女性は納得する……はず!
「このハンカチかわいくない? ピンクが好みで買ったんだけど。」
はい、もうベストな返しはお分かりですね。
「へぇ~、そうなんだ!」
これさえできれば和やかな空気が生まれ、あっという間に距離が縮まること間違いありません。
Text:Atsuko Tsuchiya
土屋亜津子
アロマ&カラーリスト。2005年から、アロマテラピーや色彩心理、パーソナルカラーを通じて、OL、読者モデル向けに、ビューティーセミナーやお茶会、イベントを開催。1万人以上と接する中で、女子・女性の本質や法則を分析。企業から「女性の意見」を求められることが増え、女性マーケティング事業に携わる。