NGワードなし! セックス、不倫…ファッションまで、無修正ぶっちゃけトーク
『FORZA STYLE』の裏テーマは、ズバリ“女の本音で男は変わる”。そこで、この特集では漫画家の峰なゆかさんをゲストに招き、女性目線でみたアラフォー男の知られざる真実を徹底ヒアリング。
峰なゆかさんといえば、リアル過ぎる女心を描いた『アラサーちゃん 無修正』が60万部を越える大ヒット中。その漫画のなかには“中年くん”なるアラフォー男性も登場し、オヤジならではの強みをみせることもあれば、逆にイタい言動をさらすことも。そんな『FORZA STYLE』ど真ん中のキャラは見逃せないと、干場編集長が中年くん(以下アラフォーくん)を深堀りします!
まさにイケてるアラフォーになるための特別講座ともいえるこの対談は、SEX、デート、不倫、ファッションをテーマに4回にわたり掲載。まずは、正直いち早く知りたいSEXのあんなことこんなことを峰さんに聞いちゃいました!
目次
第1弾 セックス編
第2弾 不倫編
第3弾 デート編
第4弾 ファッション編
第1弾:セックス編
FORZA STYLE:それでは、さっそくですがアラフォーくんのセックスの特徴で思うところがあれば教えてもらえますか? こちらも無修正でお願いします!
峰:まず始めに、アラフォーになってまで女性とセックスをしようと張り切る人は、そもそもセックスが好きな人ですよね。自分で口説いて楽しいセックスをしようという気持ちがある、いわゆる“意識高い系”。選ばれし人間なんですよ。
干場:!!!
峰:さらに言うと、そんなアラフォーくんは女性をイカせようという気概のある人が多いと思います。射精が好きなだけなら、わざわざセックスをしなくてもいいやという風になるはずですから。だから私たちがセックスをするアラフォー男性は、セックスに興味がある人しか残らない。意識が高いので、例えばクンニ率なども上がるはずですよ。
峰なゆかさんが伝えるアラフォーくんのSEX その1
©扶桑社/峰なゆか
干場:それはのっけから幸先の良いコメントですね。でも、アラフォーくんこそのセックスの落とし穴もあったりするんですよね?
峰:そうですね……、あ、中折れしたときにすごく謝ってくるのはNGですよ。アラフォーになるとそういうこともあるかもしれませんが、「ほんとゴメンっ! いつもはこんなことないんだけどさ」なんて決して言ってはいけません。それを言われると女性は、“いつもは勃起するのに私のときだけ?私ってもしやゆるい?”と不安に思ってしまうので、むしろ堂々としていてください!
干場:中折れしたときは堂々と。格言がでましたね。
峰:はい、「オレ、最近いつもこうなんだよね」と。
FORZA STYLE:逆に遅い人はどうなんでしょうか?
峰:射精するためだけのピストンをされると女性はそのことに気がつくし疲れてしまう。すると乾いてきてさらに悪循環に。そんなときはイクことをゴールとせずにひと休みしてください。
干場:あわてない、あわてない。ひと休み、ひと休み。一休さんの理論ですね!
峰:また、中折れや遅漏でもなく、そもそも立ちづらいという人は、もうおとなしく薬を飲んでください。アラフォーやアラフィフとつき合っている女の子たちで「彼氏が薬を飲んでくれない」と悩んでいる人がけっこういるんですよ。男性のプライドを傷つけるから女性からは言えないんです。
干場:飲んだら負けという感じなんでしょうね。
峰:「薬飲んでる、ウケるw」みたいな女の人はまずいません。もしもそうなったら、薬に頼りたくないと思っても意味なし。普通にぱっと飲みましょう!
峰なゆかさんが伝えるアラフォーくんのSEX その2
©扶桑社/峰なゆか
FORZA STYLE:以前、“アラフォー男性の方が女性器への興味が高い”と峰さんが書かれていたのを読んだことがあるのですが……。
峰:はい。アラフォー男性が若いころって、いまみたいにネットでエッチなものをバンバン見られる時代ではなかったから、封印されていた時間が長いんですよね。その分“お宝”感は増したと思います。だからおじさんの方がアソコをよく見るし、よくクンニします。
干場:えっ、ダメなんですか??
峰:もちろん、いいですよ! ただやっぱりクンニにも上手い下手があって、どちらかを簡単に判断する方法もあります。
干場:……。
峰:それはですね、クンニをしたあとで顔の下半分がベタベタになっているかどうか。舐めたあとに顔の下半分が濡れている人は絶対に上手い! 逆にそうなっていない人は舌先だけでちろちろと舐めているということです。それで、一応やったぞという態度でいますね。
干場:そもそも、男性が自分はセックスが上手いかどうかを知る方法とはあるんでしょうか?
峰:女性が何も言わなくてもイッたかどうか分かりますか? もしも言わなくても分かるという人はセックスが上手いです。これが一番分かりやすい方法です。というのは、何も言わなくてもイッたかどうか分かる男性は、普段から女性のことをすごく観察しているんですよ。下手な人は女性の反応を全然見ていない。
干場:ひとりよがりじゃないんですね。
峰:私の統計だと、何も言わなくてもイッたかどうか分かる人は1割くらいだと思います。
干場:つまり本当に上手い人は1割以下……。
峰:そうですね。そしてその1割の人たちに共通して言えるのが、最初はソフトな加減で始めるということ。女性は「痛い」とは言いづらいけど、「もっと強く」は言いやすい。どのくらいの強さがいいかは人それぞれですが、すごく弱いところから初めて、女の子がいいなというところまで強くしていくのが優しさです。
FORZA STYLE:アラフォーの男性が好みがちなプレイってあるんでしょうか?
峰:うーん、ホテルのガラス窓に手をつかせて立ちバックとか。
干場:なんだかバブルっぽいですね……。
峰:いまの若者はああいうエロの文化を知らないと思うんですよ。ちょっと昔の漫画とかに出てきたようなことです。
干場:それはいいことなんですか?
峰:ちょっとアブノーマルなことは、不倫をするような子は喜ぶかもしれないけど、普通の子だと微妙なのでは。そういうのは、AVの流れが変わってきていることも影響していますね。アラフォーの人が若いときに見ていたAVは基本女子が嫌がっているのが多くて、いまは女の子がニコニコ喜んでいる。そこが大きな違いです。だからアラフォーくんに「ヤダやめて」と言うと興奮するけど、若い子に「やめて」と言うと「え、ごめん!」とすぐやめます。
FORZA STYLE:逆に本当にやめてほしいときに「またまた」とやめてくれないアラフォーくんもいると。
峰:はい。ただ、女性って貞淑に見せるために「恥ずかしいからやめて」と一応言うことがあると思うんですが、そこで本当にやめられると、みんな心のなかで「やめるなよ!」となる。一回くらい「ほんとにやめていいの?」と聞いてほしいですね。本当はやめてほしくないときは、頬を赤らめながら「イヤじゃない……」といいますから。
干場:最後に、アラフォーくんに「これだけは守ってほしい!」ということを教えてください。
峰:女性はアラフォーくんが相手だと、“ここをこうしてほしい”と言いづらいところがあります。経験も長いし自分のスタイルを確立しているので、こちらから言ったら違和感を覚える可能性が高い。そういうのは若い男性の方が言いやすいんです。だからこそ、アラフォーくんは「こんな感じで大丈夫?」と自分から聞くのが大事です。今までどおり“これをすれば女はイク”と思い込まないこと。その子と元カノは性感帯が違うかもしれないんですから。よく観察して、丁寧にコミュニケーションをとってくださいね!
第2弾:不倫編
『アラサーちゃん 無修正』では中年くんなる妻子持ちのアラフォー男性がアラサー女性サバサバちゃんと不倫中。妻とセックスレスの中年くんは、気ままにルンルンしながら恋愛(セックス)を謳歌しています。それも、“ハゲときどき勃起不全”という男性の2大コンプレックスを抱えつつも、歳下の女性にモテているんです。
峰なゆかさんが伝えるアラフォーくんの不倫 その1
FORZA:普通だったら不倫は独身女性にとって何もメリットがないようにも思えるのですが、なぜ不倫に走ってしまう女性がいるのでしょう?
峰:ふたつタイプがあると思うんですよね。ひとつは楽な恋がしたいタイプ、もうひとつはイケない恋に興奮するタイプ。前者の独身女性と既婚男性の不倫は、“おじいちゃんと孫”みたいなものです。お互いに関係は深すぎないけど好意はもっていて、彼氏彼女もちというポジションをキープできる。子育てほど親密じゃないから、叱ったり責任とったりする必要はなくて、かわいいからついモノをあげたり美味しいものを食べさせたくなったりします。
干場:孫もおじいちゃんには甘えやすい、と。
峰:はい。そしてもう一方のイケない恋に興奮する女性は、大変ですね......。特にアラサー以降で不倫にハマってずぶずぶになると、貴重な時間があっという間に過ぎてしまいます。予防接種と同じで、早いうちに済ませるにこしたことありません。
干場:女性の方は相手の奥さんのこととかやっぱり気になるわけですよね?
峰:絶対にどこかのタイミングで奥さんのことを聞いてくるはずです。
干場:男性は、「あまり上手くいっていなくて......」などととりあえず言ってそうですが、どうなんでしょう?
峰:奥さんとの関係を聞かれたときの一番いい回答としては「友達みたいな感じかな」と言うこと。奥さんをけなしたらイヤなやつに見えてしまうし、でも褒めたら女性はもう無理かなと諦めてしまう。「友達」と言ったらセックスレス感も出て、一番あたりさわりがないです。
FORZA STYLE:その後、子供のことも聞かれるんでしょうか?
峰:子供はやっぱりキーワードで、不倫をしている子が諦めようと思う理由のNO.1が、不倫相手の奥さんに子供ができること。あー、やっぱりセックスしてたんだなと萎えて卒業していくんです。
干場:みなさん自分から言うんですかね?
峰:言わなくてもFacebookとか見てバレたりするんですよ。
峰なゆかさんが伝えるアラフォーくんの不倫 その2
FORZA:アラフォーの男性は年齢的に自分より下の女性がかわいく見えたりするんですか?
干場:そんなことないですよ。僕はむしろ自分より歳上の女性をきれいだなと思うことは多いですが。
峰:それは好印象ですね!! 40代後半の女性がステキということですよね。
干場:はい、女性は年齢を重ねた方が色っぽくないですか? 20歳のころに40歳の女性とつき合っていたことがあって、その方にデートの仕方とかを教わったんですよね。そんなこともあって、若いころからずっと歳上の女性が好きなんです。若いとこう......あれ、なんでオレはいまこんな話をしているんだっ!!
峰:アラフォー男性が歳上の女性が好きって、すごくいい話ですね。精神的に自立している感じがします。逆にアラフォーで “女性は20代前半にかぎる!”と言って憚らない人はちょっと引いてしまいます。別に個人の趣味で若い女が好きなのは全然構わないんですけど、20代後半以降の女性がいる場でやたらめったら口にするのは失礼な感じしますよね。
FORZA:失礼な感じがします!
峰:こちらとしては不信感がわくだけなので、たとえ好きでも表には出さない方がいいと思いますね。あと若い女性に興奮する男性が言いがちなのが、「オレが20歳のときに君は小学生だったのか〜」というようなこと。これは印象がよくないですね。
干場:平成生まれに反応するとか。
峰:ただ、20代前半の若い子のなかの一部に限っては、そんなリアクションを喜んだりするかもしれません。20歳前後の女子のなかでは、40歳の男性とつきあっていることが「少し変わってる私」みたいなある種のステータスとして捉える子がいるんですよ。「マイナーな音楽を聞く少し変わってる私」みたいなノリで謎の優越感をもてますから。
FORZA:どうして不倫がクセになる男性がいるんでしょう?
峰:男性は、奥さんにはできないプレイを不倫相手で楽しむし、不倫をするタイプの女性はイケない恋に興奮する性質だから、アブノーマルなプレイをむしろ喜んだりします。
干場:ここでもニーズが合ってるんですね。
峰:“オレの嫁はこんなふしだらな女ではない!”という願望があって奥さん相手にはできないのかも。本当に、不倫をしている女子のア○ルセックス率の高さは異常なんですよ!
干場:それは初耳です。
FORZA:最後に、絶対に気をつけないといけないことがあれば教えてください。
峰:既婚男性に限らずですが、意外とコンドームをつけない男性ってけっこういるんですよね。習慣になっている人も多くて、いままでできなかったからずっとできないと思いこんでいる。まれに女性が妊娠願望があって「つけなくていい」と言ったりするのも要注意ですね。既婚男性相手にそう言う子もいるはず。でも、女性が「つけて」とはまだ言えますけど、男性から女性に「つけた方がいい」とは言いづらい。
干場:そんなときは?
峰:いい方法があるんですよ。超モテて色んな女の子から狙われている男性に聞いたんですが、「オレ、ゴムつけてないと長持ちしないから!」と言えばすごく自然。自分の身も守れるし、相手の女の子を傷つけることもありません。
干場:それはモテ男ならではの逃げ道ですね。それにしても、やはり不倫にリスクはつきものですね......。
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第3弾:デート編
漫画『アラサーちゃん 無修正』が大ヒット中の峰なゆかさんと干場義雅編集長によるアラフォー講座の第三弾はデートについて。誘って、食事して、口説いてと、字面だけみるとシンプルなようで、そうすんなりといかないのが男女関係。そしてデートには女性しか把握できない落とし穴も存在します。特にもう20年近くデートをし続けているアラフォー男性こそ、これまでの方式を省みるとき。恋愛講座のつもりで目を通し、デートを楽しんでくださいませ!
FORZA:峰さんはアラフォー男性とデートする機会はあるんでしょうか?
峰:そうですね、私は歳上の方との方が多いですね。
干場:やっぱりみなさん、口説いてくるんですか?
峰:40代になると傷つくことを恐れなくなるので、アラフォー男性はみんなけっこう攻めると思います。フラれた理由を“既婚者だから”と自分を納得させることもできますし。
干場:それはある意味強みですね。
峰:はい、加えてアラフォー男性にはあまり恥ずかしがらずに女子を口説けるという強みもあります。20代だと照れて言えないことを、わりとさらっと言いますね。いろいろ褒めたりとか。そこは評価が高いです。
干場:お店のセレクトについてはどうですか?
峰:お洒落なフレンチとかを選ぶ人もいて嬉しいんですが、そういう所だと、“色んな女の人と来ているんだろうな”とつい勘ぐってしまいます。私のなかで一番印象がいいのは、天ぷら屋さん! ちょっと硬派な感じがしますよね。お鮨みたいに高すぎないのも気楽です。
干場:ほかに天ぷらの良さとは?
峰:遊んでいる人よりは真面目な人がいい。かといって40代の男性にバーミヤンに連れて行かれたら困ります。天ぷらならちょうどいい位置なんです。和食のお店だと男同士や仕事で来たのかなと思えるし、両親との会食かもしれませんよね。
干場:お洒落で美味しければいいわけではないんですね。
峰:たとえ終わったことでも、過去の女のにおいを出してほしくないんですよ。すごくわがままな発言なんですけど。お洒落な感じだと、彼がそのお店のことを“前に来たことがあって”と言ったときデートだったのかなと思わざるをえないというか。
干場:デートに効く天ぷら特集を組まないと!
FORZA:お店のセレクトの次に、例えばデートのとき、どういうアプローチが成功率高いと思いますか?
干場:読者の70%が男性なので、そういう人たちがやってみようかなというアドバイスをお願いします。
峰:この前ヤリチンの40代男性が言っていたんですけど、バーなどの横並びの席で膝を相手の膝とくっつけてみて、相手が離さなかったらセックスできるそうなんです。
干場:それは、すごい簡潔ですね!手ではなく膝なんですね!
峰:手を握ってぱっと離されたら、もう終わりな感じがしますよね(笑)。
干場:はい、ショックです。
峰:手だと離されたときに相手が拒否をしていると明らさまに出て、もう攻められません。でも膝と膝は偶然触れてしまったという言い訳がきき、自分も傷つかなくてすみます。
(ここで峰さんと干場編集長が膝小僧タッチを実演)
干場:こ、これは……、いける気がしてしまいますね!
峰:女性はイヤだったら絶対に離します。でも膝をつけたままにしておくのは、ヤリたいまではいかなくても、熱心に迫られたらOKかなというレベル。
干場:膝の次はどうしましょう?
峰なゆかさんが伝えるアラフォーくんのデート
峰:膝をくっつけて嫌がられなければ、手をつないでも大丈夫。そうしたら今度はキスですよね。キスポイントはあれですね、バーが地下にあるなら地上に出るまでの階段とかタクシーとか、そういうところじゃないでしょうか。そしたらもうホテルには行けるんじゃないかと。
干場:可能性は非常に高いです。
峰:あ、あと逆のパターンでいいのもありますよ! デートをしていて、この人は私に興味があるんだなと思わせておいて、最後は「それじゃ!」とさっと帰る。そうしたら女性は、えー!となって引き止めたくなっちゃいます。それで2回めに誘われると、“今回はしたい”となりますね。引き止めてコーヒーに誘ったりしちゃうかも。
干場:押して引く、ですね。でもそれでいざ今日こそはとなったとき、ホテルに誘うのは何て言うのがスマートなんでしょう?
峰:タクシーに乗るときに、ホテルの名前を運転手さんに言えばいいだけです。それまでにキスしてるのが前提ですよ。キスしていたら8割がたできます。
干場:許可はとる必要がないと。
峰:「ホテル行こうか?」だと相手に答えを求めることになるけど、ここで女性は「うん」とは言いづらい。なんだか自分がすぐにヤレちゃう子みたいな感じがしますから。それにホテル名を言うのなら、NGだったときに自分の心も守れます。「いやいや、いいバーがあるんだよね」と傷つくのを最小限におさえられるんです。
干場:勉強になります。
峰:それにもしダメになったときも、男性にとってのダメージも少ない。自分が傷つかない誘い方は、女性にとっては断るのが楽な方法なんです。
干場:女性への負担が少ない誘い方が大事なんですね。
峰:はい、それを男女ともに知っていると、口説いたり口説かれたりがもっと楽になると思いますよ!
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第4弾:ファッション編
漫画『アラサーちゃん 無修正』が大ヒット中の峰なゆかさんと干場義雅編集長によるアラフォー講座の最終回はファッションについて。『FORZA STYLE』の裏テーマは、“女の本音で男は変わる”ですが、ファッションこそ分かりやすく女性の声を取り入れやすいもの。そこで今回は、アラフォー男性が見た目で気をつけるべきことを女性目線で伺いました!
干場:そもそも『FORZA STYLE』を作ったのは、世のなか独りよがりな男性ファッション誌が多くて、そうではない女性の声を聞いたものを発信していきたいと思ったからです。なので、今日は峰さんにガンガン本音を出してもらいたいですね。まず、そもそも40代の男性はどう見えますか?
峰:最近気づいたのが、魅力的な20代よりも魅力的な40代の方がより評価が高いということです。でも、逆をいうとちょっと頭の悪い20代はまだ許せるけどちょっと頭の悪い40代は絶対に許せない! これは男も女も変わらないですね。あとセックスが下手な20代は許せるけど、セックスが下手な40代だと絶望的な気持ちになります。
干場:経験値が上がってきているのに、残念ですよね。
峰:年齢を経るごとに、見た目も内面もすごく個人差が出てくると思います。特に40代で格好よさとか清潔感を維持するのはすごく難しいことで、だからこそ、それが出来ている男性というのはすごく能力が高いのではないでしょうか。
干場:ファッションでいうとどうですか? 僕らが気づいていないことを逐一指摘してほしいのですが、どんなファッションだとNGですか?
峰:ツッコミづらいファッションは嫌ですね。
干場:というと?
峰:ダサいファッションをしていたとしても、「めっちゃダサいね!」「もっとまともな服着なよ!」で済むと思うんです。冗談ぽくも言えますし。でも、この人に言ったら本当にキレそう……という人には言えないですね。例えば、全身ファストファッションみたいな人はツッコミやすいけど、全身イタリアの高級ブランドみたいは人はツッコミづらい。きっとプライドがすごく傷ついちゃうんだろうなと思うので言えないんです。
干場:それでも言ってもらった方がいいなあ。
峰:怒りだしたら気まずいです。「ごめん、ごめん(笑)」と普通に返答されたらいいですけど。
FORZA:たまにブルーのベルトにブルーの靴を合わせていたりして、「オレ、色ひろったぞ!」みたいな人もいますよね。色をひろう=お洒落みたいな。ああいうのもツッコミづらいですよね。ちなみに今日の干場編集長のスタイルはどうですか?
峰:すごくお洒落だと思います! とにかく白シャツは40代以降の男性にとって最強アイテム。60歳でも白シャツを着ていると、わりとセクシーだったりしますよね。白シャツによる清潔感の高まりは凄い! あとやっぱりパンツの丈がちゃんとしているのがポイント高いです。長すぎるとかツンツルテン感が出ているのはNG。ここもセンスが求められるところだと思います。
干場:ありがとうございます。
峰:ただちょっと……、けっこう黒いですよね!
干場:ああああ〜。黒い男性はあんまりですか?
峰:ええ、私は普通がいいです。どうやって焼いているんですか?
干場:天然はもちろん、ジムにある日焼けマシンとか。
峰:日焼けサロンと聞くとちょっとひいちゃいます。
干場:その心は?
峰:人は異性にナチュラルさを求めると思うんですよ。なので日焼けサロンだとどうも不自然な感じで抵抗があります。さらに不自然に色黒で太っていて中年だと、不潔感がMAXになるかと思います。色黒のオッサン、デブのオッサン、色黒のデブの若者とか、2つまでなら大丈夫なんですが。
干場:不自然さと不潔感がNGなんですね。ハゲはどうですか?
峰:女性は案外ハゲに関しては寛容ですよ。でも、ハゲ隠しに一生懸命で、長く伸ばして風が吹いたときにピラピラしている人は切ないです。これもツッコミづらいですよね。やはりハゲはいっそのこと短くするのが一番の得策なんじゃないでしょうか。
干場:洋服のテイストに関してはどうでしょう?
峰:一般的に男性はモテそうな格好をしている女性が好きだと思うんですよ。モテ服って「あなたたちに好かれたいです!」というメッセージが出ているから受け入れてもらえそうな雰囲気を醸すというか。それと同じで、男性もモテ系の服やモテるために頑張っている態度はそれだけで印象はいいはずです。
干場:モテるための努力は怠るなということですね。じゃあ、いまのアラフォー男性にとってのモテ服って何になりますか?
峰:やはり先ほども言った、白シャツじゃないですかね。あと、いまは昔よりも女性が男性を見た目で判断してきている傾向にあると思います。いままでは実は見た目に対してそんなに期待していなかったんですね。でも今後は、わりとゲイっぽい男性がスタンダードにモテるのでは?と予想しています。ゲイの人たちは身なりにきちんと気を使っているし、清潔感の高い装いをしていますからね。
干場:ほかには? 時計とかはどうですか?
峰:私、時計は全然見ないですね。いくらいい時計をしても、女性は腕時計のメーカーを意外と知らないですよ。私の周りで男性の腕時計をぱっと見て分かるのは、クラブで働いている人くらい。いい客かどうか見分けるためですね。「男は時計と靴から見分ける!」みたいのはクラブ対応。一般女性からしてみたら分からないし、シンプルできれいならOKなんです。
干場:そこもやはり独りよがりだったのか……。
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峰なゆか
漫画家・文筆家。『週刊SPA!』にて2011年から連載している『アラサーちゃん 無修正』(1〜4巻/扶桑社)が累計60万部の大ヒット中。アラサー世代の恋愛観を切実かつコミカルに描き、女性たちの共感を得るが、実は男にとってはモテ指南書でもある。昨年には壇蜜さん主演でドラマ化。エッセイ漫画『女くどき飯』(ぐるなび内「みんなのごはん」に連載)も好評。1984年生まれの30歳。猫が好き。