正しいスーツで、デキるビジネスマンに!
いよいよ9月も中旬。
晩夏とは思えない暑さは依然として変わりませんが、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、それもあと1、2週間といったところ。
夏はクールビズでスーツを着ていなかった方も、これからまた出番が増えていきます。
そんなスーツですが、やはりオールシーズン対応のものは利便性が高いですよね。複数着購入して着回している方が多いのではないでしょうか。
高いお金を払って買うものですから、せっかくなら、耐久性が高いものを選んで長く愛用したいところです。
ということで今回は、これから出番が増えるスーツジャケットに焦点を当て、本格的にジャケットの出番が来る前に、オールシーズン対応スーツの正しい選び方を解説します。
スーツの種類をおさらい
スーツは「春夏用」「秋冬用」「オールシーズン」の3種類に分けられます。
種類によって生地の厚みや素材などが異なりまずが、今回紹介するオールシーズンスーツは、春夏用と秋冬用の中間の特徴を持つものになります。
オールシーズンとは言いますが、夏は気候的に除いて考えることが多く、基本的に春・秋・冬の3シーズン対応という認識になります。
特に近年は冬の寒さも穏やかになってきていますから、オールシーズンスーツでも、外套やベストなどの活用で十分に調節が可能でしょう。
【1】生地はウーステッドがおすすめ
ウールは冬の素材…ではない!
ウールというと、冬の素材というイメージが強いですよね。ジャケットなら「ハリスツイード」が有名ですが、あのふんわりと起毛した生地が一般的なウール生地といえます。
一方ウーステッドは、羊毛のなかでも長く細い毛、梳毛(そもう)のみを集めて紡いだ糸で織られています。
しっかりとねじれる梳毛でできた糸は強度が高いため、生地のストレッチ性や耐久性が高く、触り心地も非常に滑らかなんです。
また、ウールは、保温性と吸湿性を兼ね備えているため、冬は暖かく、夏は涼しい着心地になるというのも魅力です。
【2】シワ・テカリへの耐性
ポリエステル混紡と何が違うの?
スーツ生地として多いのが、ウールとポリエステルの混紡生地。ポリエステルの主な強みは、耐久性向上やシワのできにくさです。
ですが、ポリエステル混紡の場合、摩擦でこすれやすい部分がテカったり、シワができにくい分一度ついたシワは自力では取りにくいのが難点。
その点ウーステッドは、テカる心配もなく、シワができても、ハンガーにかけておくとシワが取れるという回復力を持っているのが強みです。
ただ、ポリエステル混紡のほうがウーステッドに比べスーツが安価なので、職業柄スーツの消耗が早く、長く使うことに重きを置いていない方は、混紡生地のほうが向いているといえます。
【3】まずはネイビーを持っておく
迷ったときはこれ一択です
オールシーズンスーツは人を選ばないベーシックな色・柄が多く、「濃紺」もその一つです。
小物との組み合わせの幅が広いため、季節感を出したい方は、ベルトやネクタイの色を変えてみると良いでしょう。
秋だと、ブラウン系やオリーブ系などの「暗めの暖色」がおすすめ。ベルトと革靴をブラウン系で揃えるなどしても、一気に秋感が出ますよ。
いかがでしたか。
自分に合ったスーツがあるかと思いますが、今回はウーステッドのジャケットを紹介しました。持っていないという方は、これからの季節に、一度試してみてください。
Text:FORZA STYLE
PHOTO:GettyImages