鉄板はストレートチップの黒と茶!
街中で、「このオジサン、オシャレなのに靴だけダメダメだね」と思ったことはありませんか?
秋になり、半袖シャツやポロシャツのクールビズからジャケットスタイルやスーツスタイルに着こなしが変わるタイミングになりました。
せっかく服をオシャレにキメていても、コーディネートのなかで靴だけが浮いていたり、靴がくたびれて見えたりすれば、その人全体が残念なイメージを持たれかねません。
それはビジネスシーンでも同様で、靴から相手の人となりを想像するケースは多いんです。だからこそ、ビジネス靴選びには注意が必要。
では、ビジネス用の通勤革靴はどのように選べば良いのでしょうか?
カギは、ストレートチップです。
過剰なデザイン性はNG
しばしば目にするのが、つま先が長くて細く、反り返った靴。

こちらの靴はデザイン性が強すぎて、ビジネス向きではありません。「私はオシャレに気を遣っています」というアピールとしてとらえられることもあり、良くない印象を抱く人は少なくないんです。
選びたいのは、つま先がやや丸みを帯びていて長すぎないもの。つま先が薄かったり盛り上がったりしているものはNGです。ビジネスシーンで奇抜なデザインは求められません。
ストレートチップが王道
ビジネスマンに最も愛用されているのが、ストレートチップ(キャップトウ)です。つま先に真一文字のステッチが入ったデザインの靴を言います。

最もフォーマルなのは、飾りがなくシンプルなプレーントウですが、制服のような硬い印象を持たれる場合があります。
その点、ストレートチップはシンプルでありながら、ステッチがワンポイントになって親しみやすい印象を与えてくれます。制服を着用しないビジネスマンにはピッタリと言えるでしょう。
ステッチは、指の付け根より少しつま先寄りに配置されているとバランスが良いです。
ビジネス用通勤革靴として、王道にして好印象なストレートチップ。他にもビジネス用になる種類の靴はありますが、ストレートチップの黒と茶を持っていれば、間違いありません。
靴底はレザーかゴムか
結論は、レザーとゴムどちらでもOK、です。
素材以上に大切なのが、靴底の接合方法。接合には、糸で縫合する方法と接着剤で付ける方法の2つがあります。

糸のメリットは、きちんと縫われているため耐久性が高いことと、糸を抜いて縫い直すことでソールの交換ができることです。
一方、接着剤を使用した靴は、糸のものよりも軽く、安価です。ただし、高温多湿な日本でははがれやすく、基本的に修理もできません。
個人が重視するポイントで選ぶのがベストですが、長持ちするのは縫合した靴と言えます。
さて、ビジネスには過度なデザイン性は不要で、ストレートチップであれば失敗しない、ということをお伝えしてきました。
とは言え、靴選びと同等かそれ以上に重要なのが、靴の手入れ。
購入後も手入れを怠らず、清潔感を保つことが好印象を作るもう一つのカギでしょう。
Text:FORZA STYLE