青山「スクワット（SKWAT）」からドーバー ストリート マーケット ギンザへ！
クリストフ・ルメールが自身の名前を冠し、サラ＝リン・トランとともに率いるインディペンデントブランド、ルメール（LEMAIRE）。あのファーストリテイリングが株主として名を連ねるとのことで、注目度の高さがうかがえます。
そんなルメールのポップアップストアが、「ドーバー ストリート マーケット ギンザ（DOVER STREET MARKET GINZA）」に今月オープンしました。
ルメールが この場に一時的なスペースを設けるのは2度目となり、これは長期にわたるコラボレーションをさらに発展させたもの。新たなスペースデザインは、7月末まで店を構えていた青山「スクワット（SKWAT）」のコーナーも手がけた設計・デザイン事務所「ダイケイ・ミルズ（DAIKEI MILLS）」に協力を仰ぎ、ルメールチームが開発した展示構造と同様のものを銀座でもリユースすることで、青山と銀座、二ヶ所の一貫性を保っています。
なお、銀座のインスタレーションに使用されている木材は築100年を誇る、伝統的な日本家屋の骨組みを大阪より運び、再利用したもので、主要な要素を形成する柱と梁は接着剤もネジも釘も必要としない伝統的な“木組み”技法を用いて組み立てられています。
豊富な木材と大工の職人技術が伝承されてきた日本において、この“木組み”は特に仏教寺院建築で採用され、何世紀にもわたって受け継がれてきた技法。余分なものをそぎ落としたそのアプローチは、2023年秋冬コレクションから展開するルメールのワードローブが表現するシンプリシティを想起させるにはこれとない組み合わせといえましょう。
また、2020年4月にドーバー ストリート マーケット ギンザで開催したポップアップスペースに引き続き、世界中から集めたユニークな雑貨が並ぶ東京・羽根木のストア・アトリエ「アウト オブ ミュージアム（OUT OF MUSEUM）」を招いて、ファウンド・オブジェやアート作品で空間を彩っています。
ルメールが紡ぎだすタイムレスなパリジャンスタイルに、日本の歴史や伝統技術が交わり、エクレクティックかつモダンで洗練された魅力溢れるポップアップストアを、ぜひその目で確かめてください。
【問い合わせ】
ルメール at ドーバー ストリート マーケット ギンザ
東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ西館
11:00〜20:00
https://shop-jp.doverstreetmarket.com/
Text：Yasuharu Imai
