近年ではハラスメントが大きな問題となっているが、家庭内でよく見られるのがモラルハラスメントだ。結婚する前は穏やかな性格だったのに、結婚してから性格が真逆になるという話をよく聞く。今回は、そんなモラハラ夫の言動に悩まされていた女性の“仕返しエピソード”を見ていこう。
※この記事は取材をもとに構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。
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結衣(仮名)は29歳。26歳のときに、同じ会社で働いている誠(仮名)と結婚した。
出会いは当時結衣が働いていた会社。誠は性格も良く細身の体型で、どこか小栗旬を思わせるような雰囲気を纏っていた。そんな誠に結衣は次第に惹かれていく。誠も結衣に一目惚れをしていたようで、誠からの告白で付き合うようになった。そして付き合って1年半後、プロポーズされて見事ゴールインしたのだ。
誠は結婚したら結衣に仕事を辞めて家庭に入って欲しい希望があり、結衣は寿退職という名目で会社を辞め、専業主婦になった。結婚してから半年頃までは、幸せな結婚生活を送っていたと言う。
しかし、あるときから幸せな結婚生活が一変してしまう。
ある日、誠は会社でミスをしてしまい、上司に叱られてしまう。今まで叱られたことが少なかった誠は、上司からの叱責にプライドが傷つけられてしまったのだ。
叱られたことを知らない結衣は、いつも通り「おかえり」と言って迎えるが、誠はそれを無視して、家の中に入る。結衣は見たことのない誠の姿に驚きつつも、どうしたのかと尋ねてみる。
すると誠は結衣を冷たく見下ろし、「いいよな働いてないやつは。何のストレスもなくて」
いきなりの言葉に結衣は驚く。誠は続けて、
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「毎日暇なくせに、たいした飯も作れないで、よくそんなんで仕事できてたよな。あー、そうか。お前実は仕事できなかっただろ(笑)。仕事もできない、家事もできない、そんな奴を嫁にもらった俺ってかわいそうだな。でも俺は優しいからお前を拾ってやったんだ。誰のおかげで今の暮らしができていると思ってるんだ。俺のおかげだろう。もっと俺のために尽くせよ」
と、怒涛のように結衣を見下す発言を続ける。初めての言動に、結衣は言葉を失ってしまう。その後も散々見下すような言葉を言われ、結衣はついに泣き出してしまった。そんな姿を見て誠は半笑いをしながら、「こんなまずい飯食えるかよ」と言ってゴミ箱にご飯を捨ててしまった。
結衣の泣いた姿を見てもやもやが晴れたのか、誠は次第に本性を現すようになっていった……。