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LIFESTYLE 女たちの事件簿

田舎暮らしの汚点。新妻が絶句した、「セクハラ集落」のおぞましい因習。

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「地域行事がやたらと多いんです。聞いてないよ~って感じで。年2回春と秋のお祭り、月に一度の男衆女衆それぞれの寄り合い……寄り合いは独特な名前があるんですが、ここでは伏せます。

あと、お月見の会、忘年会、ゴミ拾いに側溝掃除、神社や公園の掃除、ほかにも謎のイベントが色々あります。近くの神社からは月に2回、まだ暗い時間に太鼓の音が響いてきて、何が行われてるのかわかりません。めちゃ怖いです」

興奮気味に地域行事を列挙した麗香は、一瞬だけいたずらっ子のようなほほ笑みを見せた。

何でも、麗香が暮らし始めた夫の故郷では、何年か前まで町内で冠婚葬祭が出ると、近所の女手を集めて働かせる習慣があったのだという。

「町内の女たちが駆り出されて、お客へのおもてなしとか、婚礼や葬儀を出した家の手伝いをする習わしがあったというんです。ひと悶着あって、数年前にその習慣はやっとなくなったと聞きました。姑によると、そのお手伝いは丸々1日仕事だったといいます。想像するだけでヘドが出ますね」

麗香は、地元の中小企業に転職した達也と田舎でのんびり暮らせることを想像していたが、実際に生活が始まると、まず町内の人や行事に慣れることを舅や姑に求められた。

まずはご近所の顔を覚えろ、ご近所の方に顔を売っておけ、と舅から指示され、わけもわからないうちに従う毎日だったそうだ。いざ故郷に戻ると、達也はすっかり地元モードになり、舅の発言を当たり前のことのように聞き流した。



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