川崎:なんで別れちゃったの?
舞子:「僕には君がまぶしい」と言われて……私に対して憧れを抱くとともに、劣等感があったらしいんです。それも、きちんと自分の言葉で伝えてくれるんです。「僕は臆病で卑怯な人間だから君の隣を歩く資格がない」って。それで私も身を引いたんです。あの夜は、泣きました。
川崎:あなた、おりこうさんすぎるわね。そんなに好きなら押せばいいじゃない?
舞子:そうなんですけれど……彼と付き合ったら、私が彼を食べさせなくてはならない。経済的な理由から、子供も望めないかもしれない。生活だってクラスダウンしなくてはならず、そこまで彼のことを好きとは言い切れなくなったんです。
川崎:結婚には愛が大切だけれど、経済力も必要よ。
舞子:説得力がものすごいです。