デザインコンシャスではないけど、だからこそ万能であり品格を際立たせます!
第346回目は、トゥモローランドのレザージャケットです。
インパクトカラーや大胆なグラフィック、デカロゴ。ストリート人気が続く昨今では、アイキャッチーなデザインが注目されています。若者をはじめとする、今どきなファッションとしてはもちろんアリ。足し算スタイルは基本ですから。そんな中で大人が差別化を図るなら、敢えて逆をいく引き算コーデを推奨。特に、上質さにこだわったミニマルデザインは、時に装飾を凌駕する存在感を放ってくれるますから。「トゥモローランド」が手掛ける、こちらのシングルライダースのように。
今や名門セレクトショップとして名高いトゥモローランドは、1枚のニットをきっかけに1978年に創業。創設期より素材や仕立てにこだわり、着る人が長く愛せるように質を追求したモノづくりが特徴です。一般的な生産は企画が上がってからデザイナーに落とされますが、トゥモローランドはデザイナーを含む一つのチーム全員で企画から取り組んでいるそう。こうしたスペシャリスト達のワンチームの体制が、多くの名作を生み出してきているのです。
2018年から定番展開を続けるシングルライダースジャケットは、「DENIM」社とのエクスクルーシブアイテム。「男のワードローブにあるべき定番レザーウェア」をテーマにリリースした本作は、マットな表情が目を引くラムレザーを採用。高品質な北アフリカ産の原皮をベースに、敢えて鞣し加工は最小限に。これによりレザー本来の質感を残しつつ、鈍い光沢がさり気なく上品さをアピールします。カジュアルやロックなスタイルはもちろん、タイドアップとも好相性。
過度な装飾の一切を排し、素材と仕立ての良さで大人のエレガンスを楽しませるトゥモローランドのモノづくり。どんなコーディネートでも品格を与えてくれるアイテムが揃っていますから、ワンランク上を狙う方だけでなく、大人の仲間入りを果たしたい若者にも最適なブランドです!
「SESIA」社に依頼したハイゲージのニットカーディガン。シルクをブレンドし14ゲージで編み立てたコットンニットは、滑らかな肌触りと艶感が見どころ。ラグランスリーブのゆとりあるシルエットは、これからの季節の軽い羽織りにもってこい。ニットから始まっただけあって、こだわりぶりは流石の一言です。
ビジカジが浸透した昨今に欠かせない、きちんと顔の楽ちんパンツもラインナップ。シワになりにくいポリエステルウールトロピカル素材を使用し、撥水性と抗菌・抗ウイルス性に優れた機能美も申し分なし。ストレッチの効いた緩やかなテーパードにセンタークリースの形状記憶機能が相まって、上品なルックスを楽しませます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
トゥモローランド 0120-983-522