シティな大人の足元には、プロケッズがお似合い
第163回目は、プロケッズのロイヤルアメリカです。

アメリカ発のローテクスニーカーといえば? この問いにあのブランドのあのモデルを挙げる人は多いでしょう。しかし、ファッション感度の高い人の間では、「プロケッズこそ、ローテクスニーカーの元祖!」と豪語する人は少なくありません。
1916年に、USラバーカンパニーによって生み出されたケッズ。巨大ゴム製品会社製ならではの高い品質とリーズナブルな価格設定から、瞬く間にアメリカンキッズ御用達ブランドへと成長します。1949年には、プロ仕様のケッズを展開。プロケッズという名は、この時に生まれたものです。主にバスケットボールシューズを主力として展開する中、1958年に誕生したのがロイヤルアメリカ。1970年代にはアイビーやプレッピーブームに乗り、日本でも大ヒットを飛ばしたキャンバス製ローテクスニーカーにおける不朽の名作です。
赤色のロイヤルアメリカのハイトップモデルは、モデル名こそローカットモデルと同じロイヤルアメリカですが、ラバートゥの形状とストライプ柄、アンクルパッチはハイカットならでは。1960年代には、多くのNBAスター選手が愛用していました。
80年に入ってからはヒップホップシーンでも人気を博しましたが、創業100周年を超えた今、再び大人スニーカーとして再注目されています。確かに、極々シンプルな中にさりげなく光るサイドソールのワンポイントは、大人の足元にマッチしますよね。


1970年代当時のプロケッズは、アイビーやプレッピーで重宝されていた通り、東海岸で高い人気を博していました。折しも昨今は、ブリティッシュトラッドの流れからアイビーやプレッピースタイルへの注目が集まっている最中。足元で軽快感を演出したい人にとって、ロイヤルアメリカはまさに狙い所です。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Masafumi Yasuoka
【問い合わせ】
ケッズ インフォメーションセンター
03-5413-7195
http://www.prokeds.jp/