第68回 観音裏のロッジ赤石で食らう男飯
浅草という街は俺にとってホームではなく、どちらかというとアウェーに近い。いつも心地よい緊張感でDEEPなグルーブを感じるからだ。取材拒否店が多いが、またそこがグッとくる。今日も強烈なロケNGをくらいながらも、前向きに正直に浅草観音裏の「ロッジ赤石」で一休み。
昭和スポットを探しアニハンティングする時のバッグは、ハンティング・ワールドの名品キャリーオールだ。ブランドのアイコンでもあるこいつの機能美を侮ってはいけない。定番カラーの大きなサイズを、あえて今肩がけするのがアニスタイルだ。
M65ジャケットをサファリジャケット感覚で着てみる。ベージュ野郎と呼んでくれ。
足元はパラブーツのシャンボード。履き込んだビンテージのデカタグだ。マロンがいい感じの色味になってきている。
浅草のDEEPエリア、観音裏に佇む昭和喫茶「ロッジ赤石」はメニューが100種類近くある名店だ。さらに営業時間は朝の9時から明け方の4時まで(日・祝以外)という強烈な営業スタイル。どれもウマそうで喫茶というよりは食堂に近い。
パリジェンヌなヌイユが気になるが、ポークソテーも悪くない。
ナポリタンもピラフもハンバーグも気になる。そんな時はDon’t Think Feeeeeel !!!迷わず決めてしまえ。
しかし厨房からの美味そうな匂いが俺を迷わす。
麻雀のテレビゲームテーブルが気になって仕方ないが、精神を集中させろ。ルービーでぷはっ!すれば答えが見えてくるはずだ。
昭和喫茶で、あえてカツ重!これぞアニスタイルだ。
バヤい。バヤすぎる。なんて素敵なカツ重なんだ。
強烈にウマい!ロッジ気絶・・・赤石昇天!サクサクでボリュームたっぷりのカツは、豚肉本来の旨味を邪魔しない絶妙なタレとダシで最&高すぎるバランスだ。もうこれは昭和喫茶でも食堂でもなくロッジとしか言いようがない。
あれ?どこかで見覚えのある横顔とチェックのプリーツスカートの女性。強烈な浅草グルーブを感じるぞ。今すぐにでも稲穂を振りそうだ。そんなことより今はカツ重を喰らえ!
どこかロッジ風な、ゆっくりと時が流れる心地よい空間で俺が俺を取り戻していく。
オーナーの小沢さんの実家から長野県の赤石山脈が見えていたということで「ロッジ赤石」というイカした店名になった。創業の昭和48年当時は、なんと24時間営業だったとのこと。観音裏は花柳界が広がっていて多くの芸者さんや、その関係者が時間を問わず利用していたのだ。その歴史からメニューも自然と多くなり、今は朝4時までの営業となっている。カツ重以外も絶品に違いない。近所に住んでいたら毎日通って全メニューをアニ制覇してみたいものだ。
ハンティング・ワールドのバチュー サーパス、キャリーオール。創設者ロバート・M・マリー(通称ボブ・リー)のアウトドアマンスピリットがブランドの原点。彼がデザインし愛用していたオリジナル・サファリエクスプローラーが原型の現行モデル。定番カラーのバチュークロスとレザーは使い込むほどにエイジングされていく。
https://www.huntingworld.jp/hw/goods/index.html?ggcd=3903BSS-GR&cid=m_ba_carryall
Text : Eiji Katano
Photo : Shimpei Suzuki
今回のアニキおすすめの店
「ロッジ赤石」
東京都台東区浅草3-8-4
Tel. 03-3875-1688
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13058004/
営業時間 火〜土9:00~翌4:00 日・祝9:00〜翌1:00
定休日 月
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