sponsored by YZO
スーツ大好きは、もちろん我らが干場義雅編集長。スーツ大嫌い代表は、いま話題の「スーツに見える作業着」やタピオカミルクティー発祥の大人気台湾カフェ「春水堂(チュンスイタン)」を手がける注目の経営者、関谷有三氏(オアシスライフスタイルグループCEO)。「スーツが大嫌いなのに、なぜかスーツを作ってしまいました」という関谷氏との、前代未聞の"スーツ談義"がスタート!
スーツタイプのワークウェア(作業着)って何?
世界初と言ってもいい“スーツに見える作業着”が、2018年春に誕生した「WORK WEAR SUIT(ワークウェアスーツ)」。11月には「スーツが嫌いなビジネスマン」をターゲットにした新ライン「YZO(ワイゾー)」がデビューした。伸縮性や速乾性に優れたソロテックス生地を使用し、関谷氏自身がデザイン監修を務める、WORK WEAR SUITのデザイナーズモデルだ。
スーツ型作業着というだけあって、ストレッチ性や多収納、形状記憶などの機能性を備えつつ、「YZO(ワイゾー)」のスーツはカモフラージュ柄の裏地や、身頃と袖がバイカラー仕立てになっているユニークなデザインも積極的に採用。作業着なのでもちろん毎日洗えるウォッシャブルで、関谷氏が着ているセットアップは、「着るたびに洗っていて、もう20回以上洗っています」と言う。
スーツ嫌いがスーツを作るってどういうこと?
干場 大変ユニークな“スーツに見える作業着”ですが、関谷さんはファッションはお好きだったんですか。
関谷 僕は「洋服は好きだけど、スーツは嫌い」というのが自分の中に混在しています。というのも、20代はスーツを着て営業に回る仕事をしていて、夏の暑い中で汗臭いスーツを着てネクタイを締めるというイヤな思いをしていました。28歳で独立して、スーツから解放されたんですが、営業マン時代の記憶がトラウマになってしまいました。
干場 独立されてから、スーツの代わりに何を着ていたのですか。
関谷 デニムやパーカ、スウェットパンツなどのカジュアル、私服ですね。自分の周りもスーツを着ないIT業界や飲食業の人が多くなって、いつしか「スーツは堅苦しい、スーツを着ている人はダサい」と、スーツがオールドエコノミーの象徴に見えてきました。
干場 スーツを嫌いな関谷さんが、どうして"スーツに見える作業着"を手がけようと思ったのですか。
関谷 ちょうど自分が経営しているグループの水道会社が創立10周年で、それを機にユニフォームをリニューアルしようと思い、「作業着をカッコよくスタイリッシュにしよう」とスタートしました。現場の3K的なイメージを変えたくて、180度コンセプトを変えて、「スーツで作業するスタイル」に踏み切ったんです。
干場 スーツが嫌いだったのに、スーツを作ったんですね(笑)。
関谷 作業着の対極のイメージがスーツだったので、嫌いなはずだったのに、スーツを作ってしまいました(笑)。でも、現場で着るユニフォームなので、毎日洗える、超ストレッチなど機能にとことんこだわったら、スーツ嫌いな僕が着たくなるスーツができあがりました。スーツ正統派の干場さんからはどう見えますか。
スーツは社会人・男性の無敵の服なんだなと気づいた
干場 今、百貨店のスーツ売り場で売れているのは、「軽い・シワにならない・扱いが楽」というスーツやセットアップです。働き方改革の影響もあり、スーツを取り巻く世の中の流れは確実に変わってきていますね。いろんな働き方があり、仕事によって着るものが違い、着こなしが変わってきているのを感じます。
関谷 改めて干場さんに質問ですが、いわゆる襟付きのジャケットやネクタイはどうして世の中からなくならないのでしょうか。
干場 今のスーツスタイルはイギリスがルールになっていますが、メンズファッションを進化させてきた要素は3つあります。まず「ワーク=労働着」ですね。ジーンズなどもどんどん進化しました。次に「スポーツ」で、動きやすい生地や機能、速く走るためのシューズなどを追求しています。そして「ミリタリー」ですね。敵に勝つため、自分を守るための服の機能やディテールは今も多く残されています。
関谷 進化は「時代が求めているもの」とも言えますね。干場さんはどうしてスーツを着るのですか。
干場 一番の理由は、このスタイルで誰に会っても、どこへ行っても勝負ができるということですね。たとえトランプ大統領とでも「干場は同じ土台に立っている人だ」と対等に話せるからです。
関谷 なるほど。スーツの着こなしで心がけているのは何ですか。
干場 僕が大事にしていることは「TPPOS=タイム・プレイス・パーソナル・オケージョン・スタイル」です。これらを組み合わせて着こなしを考えますが、大事なのは人に失礼がないように心がけること。分かりやすく言うと、その場に馴染んだり、その景色に溶け込める「カメレオン」みたいなものかもしれないですね。
関谷 起業して私服になったときに、堅い業界の人と会うとき用に、オフィスに「置きジャケット」をしていました。でもそれはそれで面倒くさいし、フォーマルなレストランにはドレスコードがあって、「ただジャケットを着ていないだけで、イヤな世の中だな」と思ったことが何度もあります。
干場 そういう思いが「ワークウェアスーツ」の発想の元になっていると。
関谷 ワークウェアスーツを自分でも着るようになって一番思ったのは、「スーツを着ていることはこんなに便利なんだな」ということ。誰と会っても格好を気にする必要がないし、どのような場所でも失礼にならないし、改めてスーツってオールマイティで社会性のある服だなと思いましたね。
干場 そういう見えない壁のようなものはまだまだ厚いですよね。
関谷 スーツはビジネスマンの無敵の服なんだなと気づきました。でも着心地が悪かったり、クリーニングに出すのはうんざり。今、しょうがなくスーツを着ている人たちや私服で働くスマートカジュアル派の人たちにも、もう一度積極的に着てもらえるスーツができたと思っています。
干場 実際、仕事中に着ていらしていかがですか。
関谷 軽くて、動きやすくて、自宅洗いができて、早く乾いて、どんな私服よりも着心地が良いです。フォーマルな場でも大活躍で、部下の結婚式にもこのスーツにシャツと蝶ネクタイで出席し、大好評でした。
新商品というより、ニュージャンルにしたい
干場 「スーツを作業着にする」をコンセプトにしたワークウェアスーツは着想がユニークですよね。
関谷 自分は時計が好きで、その日の服に合わせて時計を選んでいたのですが、Apple Watchと出合って便利で毎日身につけるようになりました。そうすると、時計を選ぶことから解放された。同じようにワークウェアスーツも、着ていて楽だし、誰とでも会えるし、どこにでも行けるし、現場から商談、出張、旅行、食事、遊びまで全部カバーできます。
干場 実際に着用なさって周りの評判はいかがですか。
関谷 ずっと私服を着ていたので、「最近ちゃんとした格好をしているよね」と言われます(笑)。やっぱりスーツへの信頼ってすごいですね(笑)。
干場 仕事に向き合って集中しているときに、余計なことに気を遣いたくないというのは痛いほど分かります。ワークウェアスーツはいわば「スーツor非スーツではなく、中間のハイブリッド」的な存在、ポジションにあるわけですね。
関谷 社員も「クリーニングに出さなくていいから本当に楽」だと、毎日着ている若手もいます。形自体はオーソドックスですが、デザイナーズモデルの「YZO(ワイゾー)」に関しては、ディテールに遊びやギミックを入れて、止水ジップを使ったり、服好きのこだわりにも応えるようにしています。
干場 関谷さんの話を聞けば聞くほど、カテゴリーとして新ジャンルの服ですよね。
関谷 百貨店のバイヤーさんにも好評で、「イージーセットアップ」を超えた今の時代の究極の「働きウェア」だと思っています。新商品というより、ニュージャンルに成長させたいですね。
「ワイゾー×干場」のコラボレーションモデルを作りましょう!
関谷 スーツが売れなくなってきて、マーケットも縮小していますが、干場さんは今後スーツはどうなっていくと思いますか。
干場 働き方やスーツの意識は変化しマーケットは今後ますます小さくなると思いますが、世の中からなくならないと思います。ただ、趣味で着る人や嗜好性が強くなる傾向にどんどんなると思いますね。
関谷 なるほど。スポーツカーやクラシックカー、トゥールビヨンの時計と同じようになっていくわけですね。
干場 ファッションは「その人の考え方が表れるもの」でもあるので、スーツや時計、靴などはなくならないですね。関谷さんはワークウェアスーツや「YZO(ワイゾー)」をどう育てていきたいとお考えですか。
関谷 僕のような「スーツが嫌いな人」に、もう一度スーツに関心をもっていただく入口にしてほしいですね。
干場 「YZO(ワイゾー)」でコラボレーションモデルを作りたいですね。ラグジュアリーヴァージョンとかいかがですか。
関谷 ぜひ! スーツ嫌いとスーツ好きがタッグを組んだ「ワークウェアスーツの干場モデル」、私も見てみたいです。
干場 では、「乞うご期待!」で締めましょう。
【提供元】
YZO(ワイゾー)公式オンラインストア
■実際に体験できる! YZO(ワイゾー)ポップアップ
◇仙台三越:2月13日~5月7日 仙台三越本館5階 エスカ前ステージ
◇浦和伊勢丹:2月20日~3月5日 浦和伊勢丹5階 ザ・ステージ#5
◇ABAHOUSE原宿:3月8日~24日
◇立川伊勢丹:3月6日~19日 立川伊勢丹5階 紳士靴スペース
◇名古屋三越栄店:3月13日~26日 名古屋栄三越5階 ニューヨークランウェイ メンズ
◇丸井今井札幌本店:3月13日~31日 丸井今井札幌3階 一条館
◇広島三越:4月30日~5月6日 / 5月7日~13日 広島三越7階 催物会場 / 広島三越5階 オーダーサロン
◇高松三越 :4月23日~5月6日 高松三越新館4階 エレベーター前 特設会場
photos:Naoto OTSUBO
text:Makoto KAJII
edit:Hiroko KURODA