親愛なるみなさま、気づけばだいぶ日が延びてまいりました。
節分(今日)→立春(明日)→新月(明後日)と、おめでたいですね。

北斎展が開催中です。かながわおき なみうら(神奈川沖浪裏)——やっと覚えました!今のところ。

平日のお昼前でもちょっとした行列でしたが、たまたまでしょうか。。
北斎が北斎と名乗っていた時期は46~50歳頃と実は短くて、画号も画風も住まいもころころ変えては描きまくり、最後に名乗ったのは「画狂老人卍」! まじ卍〜!!
20歳のデビュー作から90歳の絶筆まで、「あと10年、いや5年命が保てば真正の画工になれたのに」と言い遺して90歳で息絶えたという北斎の全貌——よくもここまで描きまくりマクリスティ!と笑えてきます。画欲炸裂! 知識も理屈もいりません。あでもあったらもっと面白いので、音声ガイドもおすすめです。超人気の若き講談師・神田松之丞さんが語りを務めています。
なんといっても点数(及び、1点のなかに描き込まれている点数)が多いので、グッズを物色する時間も含めて最低でも2時間はみておくとよいですね。
今からなら3月4日(月)で展示が終わる、「九十老人卍」つまり北斎最晩年に描かれた虎と龍の双幅を強力プッシュ! 地上の虎(「雨中の虎図」)は東京の太田記念美術館から、天の龍(「雲龍図」)はパリのギメ美術館から、離ればなれになっていた二点の龍虎が、時空を超えて今だけ再び阿吽の一対として並んでいるのです。ひゃー。
世界の北斎だからなのか場所柄なのか、外国人も多いこの北斎展。国内外から集められた貴重な名品、日本初公開作品、近年発見された作品など、この有り難い機会に一目でも、いかがでしょうか。
みなさま、よい春をお迎えくださいませ。
kuro.

【新・北斎展】HOKUSAI UPDATED
2019年1月17日(木)〜3月24日(日) ※ 会期中、展示替えあり。
開館時間:10:00~20:00、火曜日のみ17:00まで (最終入館は閉館の 30 分前まで)
休館日:1月29日(火)、2月19日(火)、2月20日(水)、3月5日(火)
森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)
(〒106-6150 東京都港区六本木 6‐10‐1)