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「ガイジンのお友達は、いつお国に帰るの?」日本は単一国家と信じる祖母に、孫がブチ切れ!「ドロ沼家庭戦争の悲惨すぎる顛末」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

今、世界では大きな争いが続いている。イスラエルとパレスチナ、ウクライナとロシアなど、終わりの見えない戦争ばかりだ。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。

「これは長きにわたる民族的な対立問題、そして人種差別が根幹にあります。さらに複雑な国際社会との関係性もあり、端的に先に攻撃した方が悪いと善悪で切り分けられるような問題ではないのです」。

日本では、多くの人がこの問題を対岸の火事だと思っているのではないだろうか。日本では起こり得ないと。しかし、本当にそうなのだろうか?

「確かに今の日本にパレスチナのような武力的な紛争はありません。しかし、規模は小さくとも民族的な対立や人種差別は星の数ほどあるのではないでしょうか。多くの日本人が知ろうとしないだけです」。

日本に暮らしていると民族について考える機会は確かに少ない。

「そうですね。数年前、政治家が発言したことからもわかるように、日本が単一民族国家だと思っている人が少なからずいるのが現実です。世俗観念として未だ、存在していると言った方がいいかもしれません。人権や差別に対するきちんとした意識や知識がなければ、国際社会では生きていけません。平和ボケなんて、言っている場合ではなく、個人個人がきちんと学んでいかねばならない時代なんです」。

今回はそんな世俗観念を持つ親に困り果てているという女性から話を聞く事ができた。

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©︎GettyImages

芹澤あすかさん(仮名・48歳)は共働きで3人の子どもを育てる女性だ。

「保育園から中学生の子ども3人と夫と5人で暮らしています。慌ただしい毎日ですが、何とかやりくりをして楽しく暮らしています。共働きで3人育てるのはなかなか大変ですが、我が家は近所に両家ともども実家があるんです。忙しいときは、頼ることも多いですね」。

共働きで3人の子どもを育てる上で、手助けしてくれる人がいるのはありがたい。

「とても助かっている反面、結構大変なことも多いです。夫の両親はちょうどいい距離を保ってくれますし、そもそも海外赴任をしていたこともありすごく国際派。あの世代の人にしては、とても考え方が柔軟で子どもたちも懐いています。それに対して私の両親は、お恥ずかしながら、ザ・昭和!というか、すごく古い考え方の人たちで最近は意見がぶつかることもしばしばです」。

両親は何の疑いもなく、化石のような価値観で話をするのだという。

「例えば、子どもが親の面倒を見るのは当たり前だとか、女の子らしく、男の子らしくとか、そういうことは序の口で、テレビを見ながら芸能人の性別や国籍について揶揄することも多くて、長男は最近、私の実家に寄りつかなくなってしましました」。

長男は仲良くしている友達に対する両親の発言を機に寄り付かなくなったんだという。

「最近、私たちの暮らしている地域にも外国籍の方が増えています。両親はそもそもそのことに強い懸念を示していました。治安が悪くなるというんです。情けないというか、恥ずかしいというか…。幼い頃から、両親のそういう思想?観念に対して、私はかなり疑問をもってきました。

両親には本当にお世話になってきましたし嫌いとかそういうことではありませんが、その部分だけは共感できなかったんです。だからこそ、私は若い頃、バックパッカーでいろんな国に行きました。自分の目で見て、感じて、世界が広いこと、それからいろんな人がいることを学んだんです。今も海外事業を運営する会社に勤めていますし、子どもたちにも広い視野を持って生きて欲しいと思っているんですが、両親がまさにその足を引っ張るようなカタチなってしまっていて…」。

発端は長男の修学旅行の写真を皆で見ていたときのことだ。

「その日はどうしても会議が入ってしまって、お迎えが間に合わず、両親にヘルプをお願いしました。いつもなら、義両親に頼むんですけど、ちょうど旅行にいってらして…。ちょっと気まずい雰囲気もあるので、こうやってお願いをするのはおそらく半年ぶり。1番下の子を保育園にお迎えして、家まで送ってもらい、私が帰るまでの1時間くらい面倒を見てもらいました」。

あすかさんが帰宅すると長男はすでに自室にこもっていたという。

「なんか怒っちゃったのよ、思春期なのかしらと母がいうので、ちょっと嫌な予感がしました。朝カレーを作ってあったので、それで簡単に母も一緒に夕食を済ませましたが、その間も長男は黙ったきり。食後もすぐに自室へ戻ってしまいました。いつもなら食後に弟や妹とリビングで戯れながら、デザートを食べたりするので、やっぱり何かおかしいと思ったんです」。

あすかさんは母に何を話したの?とそれとなく聞いてみた。

「次男が修学旅行の写真を持って帰ってきたようで、母と一緒に見ていたんだそうです。次男のクラスにもご両親が外国籍のお友達が数人います。母がそれを見て、酷い言葉を発したことで長男はいてもたってもいられなくなってしまったようです…」

「次男が持って帰ってきた修学旅行の写真を長男、母と3人で見ていたとき、母が外国籍の両親を持つお友達に対してガイジンがたくさんいるのねと言ったというんです」。

長男はまず、「ガイジン」という呼び方に違和感を覚えたらしいとあすかさんは言う。

「ガイジンには仲間以外の人という意味合いもあるのでガイコクジンと言うべきだと長男が言ったそうです。この件については夫も長男に何度か注意されていますし、実際私たち世代は間違えてしまう人も多いんじゃないかな。それにお友達でも知らない人がいるそうで、長男がめくじらを立てて怒るようなことはなかったそうなんですが…」。

長男が席を立つきっかけになったのは、より衝撃的な言葉だった。

後編】では、あすかさんの母が発したあまりにもひどすぎる言葉と長男と母とのバトルについて詳しく話を聞いていきたい。

取材・文/悠木 律



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