今まで真剣に大学について考えていなかった彼女が、留学の選択肢を見つけると、中国の生活スタイルや歴史、第一志望の学校周辺の環境、市場で求められる人材について詳しく調べ始めたのだった。
「娘が上海の大学に通いたいと言ってた2015年頃、中国人観光客の爆買いが流行っていて流行語大賞にノミネートされるほど話題を呼んでいました。確かに中国経済は発展すると言われてましたよ。最初は絶対反対!どうしても行きたいなら、東京の大学に通いながら行く方法もあるでしょ、休学して行くのもいいんじゃない?と伝えましたが本人は聞く耳をもたず。毎日、上海の大学へ行きたい、思い描く将来像をキラキラした目で話されると、これ以上否定できなくて」
それから約1年半後、第一志望の学校へ入学できた彼女は日本を離れて一人暮らしを始めた。
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