平日の子どもとの過ごし方に悩んだり、子育て中のささいな悩みや愚痴を誰かに話したい時。夫でもなく先生でもなく、同じ立場の「ママ友」が適任、と感じることはないだろうか?
実際に、公園で子どもたちを遊ばせながらおしゃべりする小洒落たママたちや、今風のカフェでのママ会の様子をアップしたSNSを見かけることも多い。
その一方で「ママ友」という単語は、最近ではネガティブなイメージで使われることもある。
今回は厄介なママ友に、自身のみならず、子供までターゲットにされてしまっている女性の話をしよう。
※この記事は取材を元に構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小学4年の息子がいる横山美恵子さん(仮名・38歳)。私立小学校を受験し見事合格! 親子共に喜びを胸に入学した。
「念願かなって希望の学校に合格し、喜びしかありませんでした。入学したてのころは、息子は慣れない電車での通学疲れからか、『学校に行きたくない』なんていう日も……。でも今は仲のいいお友達もできて元気に通ってくれています。実は問題を背負っているのは私のほうなんです」
美恵子さんの悩みの種。それは「ママ友」。それも「ボスママ」と呼ばれる少々厄介な類の人だ。
「3年生になってクラス替えがあったんです。そこで一緒になったのが、クラス内で、いわゆる『ボスママ』的な立場にあるAさんです。きっかけは彼女が企画したランチ会の誘いを断ったこと。特に他意はなく、すでに予定があり都合が悪かっただけなんです。それが運悪く二度続きました。二度断ってからは誘われなくなり、彼女は話しかけてくることすらしなくなりました。彼女だけならいいのですが、次第に他の方が企画するランチ会にも呼ばれなくなったんです。それだけでは収まらず、Aさんが私について、ある事ないこと言いふらすように」
唯一、美恵子さんがおしゃべりするというママ友から伝わってきた話によると……。
家族旅行に出かけた美恵子さんが、息子さんの友達にお土産を買ってきた時。
「ね~、お土産もらった?? 金持ちアピールしたいのかしらねー」と言いまわるボスママ。
旅行に行ったからお土産を購入してきただけなのに、嫉妬を生んでしまったようだ。しかし、こういう人は、お土産を買わなかったら買わなかったで“ケチ”とか文句言うだろうに……。
美恵子さんに対するボスママの攻撃は、どんどんエスカレートしていった。
Text:女の事件簿調査チーム