ーいじめも盗人も容認しているんじゃないですか。
ー先生も怖くていえないんじゃないですか。
ーもはや同罪ですね。
あまりのヤジに洋美さんは、げんなりしたと話す。
「先生にいくら話したとて、加害者の保護者からの謝罪にはつながりません。それどころか、先生がこうやって保護者に詰め寄られることで萎縮すれば、さらに問題が大きくなる可能性だってあります。私自身は、逆効果だなと思っていたんですが、言い出すことはできませんでした」。
一通り、保護者たちが言い終えるのを待って話し出したのは校長だった。
「一旦やめにしませんかと。ここでいくら話をしたとて、加害者の保護者からの謝罪は引き出せませんという趣旨の話をしていましたね。さらにいえば、学校から加害者の保護者に謝ってくださいとはいえないとも話していました。この話を聞いて、場内はさらに紛糾。保護者たちの怒りはさらにヒートアップしていきました」。
先生の資格がないというようなハラスメントに該当するような言葉が飛び交い、散々な時間だったらしい。
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