わずか1週間、運動や食事制限一切なしでスタイルアップ可能なマル秘テクとは?
日本人をターゲットにしたジャパンフィットなどは除きますが、基本的にTシャツの丈は やや長めに設定されていることをご存知でしょうか?
それには確固とした理由があり、古来より日本には『つんつるてん(≠ちんちくりん)』というワードが存在するように、服のサイズが小さい・短いことは“みっともない様子”として認知されていたためなんです。
ゆえに、アパレル業界では『大は小を兼ねる』という ことわざに習い、シルエットは一般的にジャストではなく気持ちゆとりを取ったパターンになっており、そのまま着用すると短足に見える可能性が大いにあるんです(悲しいかな、クレーム回避術の一環であり弊害でもある)。
だからこそ、既製品を美しく見せるには自身にフィットする正確なサイズ(SMLではなくcm)を知っておく必要があるのです。
――それでは本題。まずはじめに、もっともメジャーな洋服のお直しといえばパンツやジーンズの裾上げ、その次はジャケットの袖直しといったところでしょうか。上記はおそらく大多数の方が経験済みであるリフォームかと思います。
しかし、Tシャツなどトップスの着丈上げとなると、身長にコンプレックスのある方や よほどこだわりのあるファッション ヴィクティムでもない限りマイナーな手段です(なにせ天下のユニクロでも着丈直しは、“現在”お直し専門店との提携へ変更済み)。
ただ、その効果が どんなものが掴めなければ、一歩目って踏み出せませんよね。ざっくりとしたイメージにはなりますが、最も似ているのはデニムジャケットを羽織った際、鏡に映ったあなたの足がみょーんと伸び、普段より長く見えるあの感覚。
乱暴な言い方かもですが、過去に大流行したエビちゃんのGジャンメソッドです。
脚長効果に関しては、Z世代の着こなし常識であるタックイン(ウィメンズならK-POP MV衣装に代表されるクロップト・クロップド丈)が最も有効的なのは揺るぎません。
しかし、お腹に浮き輪肉を抱えたビール好きの中年男性には到底無理……、そこで提案したいのがトップスの着丈詰めというわけなんです。
スタイルアップは、お直し屋のプロに委ねてしまうのが、じつは懸命な判断。費用も平均2000円前後で飲み代以下で おさまりますし、仕上がりまでの期間もおよそ1週間程度なので、週末のクリーニング屋さんついでに近所のお直し屋さんを覗いてみてはいかがでしょう。
なお、詰め寸に関してはご自身の身長によるため断言こそ出来ませんが、直立時をジャストな丈にせず屈伸したときに肌(背中)が見えない程度が好ましいでしょう。不安であるなら、経験豊富な店員さんに相談するのがベター。
最後にひとつだけ重要なアドバイスを。(こじラグでもお馴染み)サイドスリットが特徴的なエルメスのカットソーや、大柄なプリントTには適さないので、初めての着丈直しは馴染みある無地Tがお勧めかと。それから、ヴィンテージに関しては資産価値が大きく下がるリスクも伴うので くれぐれもご注意を。
TEXT:FORZA STYLE