フレンチカジュアルの王道を今どきに着こなすならコレ!
第592回目は、ラコステのシップス別注バスクシャツです。
バスクシャツとはいわゆるボートネックのカットソーで、9分丈袖にボーダー柄も特徴の一つ。フランスのバスク地方の船乗りや漁師が好んで着ていたことからその名が浸透したもので、フレンチカジュアルの王道的存在です。そんな伝統的なカットソーを「シップス」が別注で製作。別注相手となったのが、ポロシャツの生みの親で知られる「ラコステ」です。
両雄の別注企画は毎年リリースされ、その度に完売を記録するほどの大人気。今回のバスクシャツも例に漏れず完売必至かと。ってことで早速ご紹介を。
深みのあるグリーンとブラックのボーダーのコチラ。ラコステの歴史書の“LACOSTE the legend”に載っていた広告の女性が着ていたバスクシャツに着想を得たとか。お馴染みの鹿の子生地で仕上げており胸元のワニロゴも相まって、らしさが十二分に感じられる仕上がりです。ややボクシーなシルエットや少し襟高なネックデザインなど、今っぽい着こなしをもたらすこだわりも随所に。
今頃の季節は一枚で、涼しくなってからはジャケットスタイルのインナーとしても活躍しますから、汎用性も抜群。旬な装いを叶えるディテールをもつタフな生地感の一着なら、40オーバーのFORZARでも、野暮ったくならずにサラリと着こなせますよ。
ラコステを象徴するワニロゴ。シップスを思わせるブルーをまとったロゴは、別注限定で展開されるオリジナルです。インラインとは違う配色が、小さくとも二度見を誘います。
鹿の子素材は、適度に肉厚でハリのある生地を使用。ドライタッチな着心地はそのままに、ラフになりすぎないタフさを持つのでこなれ感ある雰囲気に仕上がっています。
ベーシックなネイビー×白もラインナップ。ネック部分はやや襟高にしていることもあって、ピッチが厚く存在感を後押しします。一般的なボーダーシャツともバスクシャツとも、微妙に異なるから単なるベーシックでは終わりません。こうしたユニークなアプローチも本別注の見どころです。
バスクシャツらしいボーダー柄ではないものの、高い汎用性を誇る白一色もラインナップ。スタイルを選ばずカットソー感覚で着こなせるので、まとめ買いするならまず選択肢に入れたい一着です。ボーダー柄以上に際立つワニロゴが、アイキャッチ抜群。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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