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【命は永遠!?】フライターグが、単一素材から成り立つ初の循環可能なバッグパックを生み出す!

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SDGsやサステナブルが浸透する前から環境問題に取り組むブランドの次なる1手とは?

“WE THINK AND ACT IN CYCLES(循環を考え、行動する)”を理念に掲げるスイスのバッグブランド FREITAG(フライターグ)が、自社で完全循環可能な素材を開発し始めてから約2年が経ち、ついに製品が生産開始とのニュースが飛び込んで参りました。

使い古したトラックタープ(幌 ※配送トラック後方に被せてあるアレ)をバッグやアクセサリーに利用することから始ったフライターグの次なる1手はなんと素材開発。

リサイクル過程を可能な限りシンプルにし、実際の再生利用率を可能な限り高く保つため――単一素材にフォーカスし――モノマテリアルに着目したのはある意味必然ともいえます。

製品すべてのパーツが同じ素材で生成されているということは、最終的には全体をリサイクルできるということになり、これは通常多数の部品や材料、さらには混合材料で構成される従来の製品に比べて はるかに簡単なのだそう。

徹底的な材料と市場分析の結果、単一素材に選出されたのはポリアミド6 (略してPA6)。このプラスチック素材は様々な用途に使用可能で、耐性が必要となる製品にも適しており、さらには再生利用しやすいものとなっています。

しかしながら、ラミネートのドット粘着部分やインナーラベルの印刷インクなど最少構成パーツはPA6から出来ておらず、またファスナーのプルタブは強化が必要なためガラス繊維こそ混合されていますが、これらの割合は非常に低く抑えられているため、機械的なリサイクルも可能になっているのもポイント。

生地からストラップ、バックルに至るまでフライターグオリジナルの単一素材FREITAG Mono[PA6]によって成り立つことで、全パーツのリサイクルが可能になったバックパックは、修理やリユースなどすべての延命サービスが使い果たされ、製品がライフサイクルの終わりに達した時、同社のTake-back-Serviceを通じてマテリアルサイクルに戻され、そして再利用可能なPA6顆粒へと押出成形されます。

近年、土に還る服や靴などSDGsへ取組む各社の企業努力は成長著しい限りですが、“(機能的で耐久性のあるアイテムを)分解することなく丸ごとリサイクル”というフライターグらしいアプローチは今後グローバル・スタンダードに成り得るのか?

気になるリリースは2024年春から、バージンPA6で製作された1500個のバックパックよりスタートとのこと。来年以降の展開に要注目です。

【問い合わせ】
フライターグ
https://www.freitag.jp/ja

Text:Yasuharu Imai



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